時として 時間があれば 反省し 自己改革に 邁進すべし
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暗闇に目覚めてをれば紋白蝶生れてひらひら舞ふではないか   
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シャッターの張り紙みれば六十年続けしそば屋閉店とある
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雨の日だが4時になった傘さして犬と散歩に出よう桜も咲いている
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軒先の 小松の廊下 築(ちく)重ね 重ねて香る 梅も喜寿とは
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星に見惚れるきみに見惚れる僕を思い出す、天の川とセーラー服
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静かだし何やら今日はさみしいな家族が死んだ日の夜に似て
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やれぬはずやってることのルーチンはどこに隠してあったのだろう
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テロップが出ぬと今のは何だろと急にホラーになる謎の揺れ
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舗道には散らばる落ち葉雨のあと薄く光って新しい風
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見たことのない空の青さを、毎日見ていた13の朝を春と言おう
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やっぱりか。坐骨神経痛むのは天気予報に居る低気圧
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眼の中をふわり魚は翻り見えてて見ない光啄む
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左眼が見えなくなった父と会う「すまん、すまん」と父がはにかむ
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家桜 道路のために 倒れたり あの満開は 最後の華か
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古団地 窓枠取れて 廃墟なりぬ 春の夜中に 最期迎えん 
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万物が諸行無常であろうとも 心に咲いたはなは散らない
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義娘むすめとの女子会ランチ赤ワインその美味しさに満面の笑み
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夕暮れに想いを込めて踏む影の鬼は変わらずいつも私で
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逢えないと分かっていても探してる 地元の街並み歩いた夕暮れ
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お風呂場でホクロの数を数え合う「あそこにもある」「・・・それは黒カビ」
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雨の中町内会の総会へ 見たことのない人が沢山
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ベビーバス貰った人にまた返す 頑張りますね五十代でも
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米粒がつなかい杓文字 細やかなモデルチェンジが進むキッチン
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届かせるために止めるなパスパスパス!困った時には頼るぜパパス
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やさいがしんなりするまでが分からない あたしとあなたは わかれどきかも
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「割れもせにゃ器屋うつわやさんが儲からん」責める事なく 片す祖母の背
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不登校吾子の未来が見えぬ今「信じて待てよ」と亡き母は告ぐ
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「いいんすか、ごちそうさまっす」頭下げボロい先輩の靴を見ていた
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遠ざかる死温が忘れられなくて三十一文字みそひともじで殺生をする
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