長雨ながめては けぶりてかすむ里山の 色なきゆゑに音のみぞ
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乗っ取られ布団の隅で縮こまる それもしあわせ猫は王様
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おずおずと僕の前髪払う指 逸らした眼、何を考えてるの
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照れながら投げ渡される土産菓子 放物線の先へと急ぐ
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一日を窓辺で過ごす豆苗もほっと息つくかな半日陰
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冷蔵庫の前の床にて 涼みおる ねこの肉球 見えているなり
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母と子をかかえ一つの要塞のごとく電動自転車駆ける
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明日別れ エアコン温度 大喧嘩 八年の思い 噴火せしかな
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弧を描く白球放つ若虎よ向こうの空に球宴はある
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「おかしいと思う」は怒っているのとは違うが機能的には近い
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怒るのは苦手なもので、「不当だ」という言明で許してほしい。
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理解ならできるが共感はできない。「気持ちがわからない」のではない。
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それはもう言葉なのだが→「言葉ではとても言えないような感情」
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感情を見せろと言われた時用にあなたが備え持つものは何?
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議事堂は 白い墓地だと誰か云う 老人たちが 吸い込まれゆく
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あてのない 目的地へと 運ばれる 人生メトロ 降りずに良いのか
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ほのめきて 川邊かはへせし草根くさのねの くたしてはほたるすらし
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半世紀ぶりに訪い来る夫の友両手いっぱい土産携え
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銀の町 四百人の 寒村で 支えられてか 夢が広がる
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ありのまま 大きな悩み 願いをも 全て祈らん 無限の希望
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夕立のすぎの下風玉散りて涼しくもあるか蝉の羽衣
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なく蝉の涙の露に秋かけてまだき色づく森の下草
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沢水の下に流るる葦群に思ひ乱れて飛ぶ蛍かな
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最高気温三十一度にホッとする そんな時代に生きてるなんて
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目的地に着いた と思って自殺ボタンを押した それだけなのに
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八年間われに潜みし蕁麻疹このごろ出でず死に絶えしかも
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バス停でしみじみ時刻表見たり会社を辞めて用は無けれど
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雷の嫌ひな犬や今頃は部屋の隅にてうずくまり居む
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伊豆でつゆ草模様の皿を買う 家に帰って干物をのせて晩酌
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公園の女神像は甕から水を注ぎ 噴水からは虹が生まれる
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