相生  フォロー 21 フォロワー 16 投稿数 172

わすれたいこと

きっと君は今頃私を忘れてるその唇も他の誰かに 

何層も何層も重ね合わす夜羽衣みたいに薄くて脆い 

大雨の今宵は二人きりのもの街の光も月も宇宙も 

どの夜も眠る前には君といる遠い記憶の向こう側の君 

こんな日に白昼夢を見てなぜ泣くの何に奇跡を願って泣くの 

知った顔が閉まる扉の向こう側にいた気がしたんだ忘れていたのに 

どんな風に取り繕えばいいそして真顔で過ごす胸の痛みと 

ただでさえ眠るだけでも辛いのに夢であなたとキスした夜は 

立冬の暦は長いトンネル その一瞬に一人囚われて 

日が落ちて夜が孤独を呼び寄せる、私が私でいられなくなる 

師と呼べる方はあなただけでいい、破門と言われてもあなただけ 

どうして大切なことはいち早く綺麗に忘れてしまうんだろう 

何もかも後の祭りだ分かってる、けれど思いは巡り巡って 

もうじき あと二月で年の暮れ、こうしてふんわり月日重ねて 

会いたいけれど会えない私が誰かに愛されるまでずっと 

唐突に色や香りや指先の感覚全てが蘇る夜 

どの季節も結局一人寂しくて、きっとこのまま好きになれない 

二十二時グレーの毛布の海の中か細い声は泡となるだろう 

不幸中の幸とでも言うべきかな、パンドラの箱にお別れのキス 

満たされた行方の知れぬ喜びをただただ一人で噛み締めては泣く 

おかげさまで肩まで伸びたこの髪はきっと僕より君を覚えてる 

会いたい けれど会えないそんな夜に死という心地を嗜んでいる 

誰しもがひっそり生きているそんな幸せがただ愛おしくて 

各々が勝手に生きて不干渉なくらいが丁度心地いいのに 

いつだってやらない理由を探さない、勢いに乗れ本能のまま 

この香りがする度あなたを思い出すもう捨てたのにね、どうして分かるの 

「音楽がなければ生きていけない」じゃないんだ音楽に生きているのさ 

何もかも全て洗って天日干しかかってきなよ私は無敵さ 

真夜中の傍迷惑な洗濯機世界は回る君がいなくても 

どっしりと根を張り気持ちを強く持ち挑戦し続ける人でありたい