相生    フォロー 18 フォロワー 14 投稿数 133

生きている

私らしく生きてゆきたい、私とは一体なんだ何だったんだ 

こんなことなら出会わなければよかったこんな苦しみ知りたくなかった 

音もなく泡立つシャンパンいっきして電車に飛び乗るような夕暮れ 

暮れていくようなあなたが愛おしい、緑の瞳と交差する夜 

暖かいあなたと過ごす朝でさえかじかむように指は震えて 

緑色の縞模様が泳ぐよう、見えぬものが見える瞬間 

何を見て買って食べても満たされずただただ開いた穴は大きい 

不幸でなければ歌は詠めない、辛いからこその美しさだろう 

私のことまだ少しでも好きならさ、忘れさせてよお願いだから 

喜びを日々少しずつ消費して生み出せないまま死ぬのだろうか 

何の為に時間を割いて生きてゆく見つけられないものすごく怖い 

漠然と不安を感じたあの人が結婚したら生きてられるか 

いい思い出が多すぎて孤独の香りが濃くなる春の訪れ 

母の腹の中の私へやめておけ春はお前を愛したりしない 

冬と春はどうして隣あうのだろう肩を並べる恐ろしいそれ 

音もなく降る雨さえ色づく心地きっと誰しも浮き足立って 

孤独に還る傘の中、人は皆一人で生まれただ一人死ぬ 

最愛の推しが結婚する前に教えて次元の壁の超え方 

なんて気だるい昼下がり、窓際で踊るシーツとぬるいコーヒー 

いい加減独り歩きは飽きたでしょ、一緒に観音坂をのぼろう 

報われない君の嘆きはチグリジアみたいだ、今はただ抱きしめて 

他の誰よりロックで潔い3500万を落とす君 

ジャズの良さなんて知りたくなかったのに、耳が忘れたくないと泣く 

たった今ぶわりと香る濃いそれは、忘れたはずの君の残り香 

ボサノヴァと朝の光の中の君、夢みたいだね夢ならよかった 

星の降る美しい世に生まれたかった、私はあなたと塵になりたい 

また今日も変われないからここにいる、逃れたいなら行けばいいのに 

ただ一人でドビュッシーを聴きながら月のない夜をやり過ごすだけ 

詠み人の吸って吐き出す空気さえ誰かを思う歌に聞こえた 

胸を張り一人がいいと言えるまで、私のことは死んだことにして