相生    フォロー 20 フォロワー 16 投稿数 153

生きている

会いに行く電車はいつも遅延したパブロフの犬 犬以下のバカ 

新宿へ行くも帰るも一人きりこれからきっと死ぬまで一人 

君の言う「惨めな私」を生かすのは彼だけでいい彼じゃなきゃ嫌 

惨めとはなんだ私は知らないそんな知りたくもない永遠に 

iPhoneと共にトイレに流れてく君との半年あぁさようなら 

妄想に生かされているこの部屋は一人では少し広すぎるから 

ベランダでタバコの煙と火を見つめホタルの尻だと笑う横顔 

本能と脳を直接揺さぶる香り 残業後の君のワイシャツ 

チグリジアを見つめる君の緑色、抱きしめたい愛させてほしい 

男ならラップできるだろ女なら短歌詠めるだろ、なにそれ怖い 

食材を切っては鍋に放り込む、人生はそう私次第だ 

せせらぎにゆらり揺られて眠りたい、好きな香りとシーツの海へ 

多分今観音坂に生かされて走れと背中を押された気がする 

君を知り綺麗になりたくなったのに、嫉妬が私を醜くするの 

何もかもあの日から全て狂ったやり直したい君を知らずに 

どうして 君は私を選ばない、何が違う同じ女だろ 

君は今故郷のそれと笑い合い美しい夜を共にするのか 

例えたら簡単だけどその手間も惜しめないほど愛おしいだけ 

潔く散る花を見て泣く誰かあれは君だね美しい君 

嘘ばかり、あなたのいない人生なんていらないもはや私ではない 

私らしく生きてゆきたい、私とは一体なんだ何だったんだ 

こんなことなら出会わなければよかったこんな苦しみ知りたくなかった 

音もなく泡立つシャンパンいっきして電車に飛び乗るような夕暮れ 

暮れていくようなあなたが愛おしい、緑の瞳と交差する夜 

暖かいあなたと過ごす朝でさえかじかむように指は震えて 

緑色の縞模様が泳ぐよう、見えぬものが見える瞬間 

何を見て買って食べても満たされずただただ開いた穴は大きい 

不幸でなければ歌は詠めない、辛いからこその美しさだろう 

私のことまだ少しでも好きならさ、忘れさせてよお願いだから 

喜びを日々少しずつ消費して生み出せないまま死ぬのだろうか