相生    フォロー 20 フォロワー 16 投稿数 153

生きている

何の為に時間を割いて生きてゆく見つけられないものすごく怖い 

漠然と不安を感じたあの人が結婚したら生きてられるか 

いい思い出が多すぎて孤独の香りが濃くなる春の訪れ 

母の腹の中の私へやめておけ春はお前を愛したりしない 

冬と春はどうして隣あうのだろう肩を並べる恐ろしいそれ 

音もなく降る雨さえ色づく心地きっと誰しも浮き足立って 

孤独に還る傘の中、人は皆一人で生まれただ一人死ぬ 

最愛の推しが結婚する前に教えて次元の壁の超え方 

なんて気だるい昼下がり、窓際で踊るシーツとぬるいコーヒー 

いい加減独り歩きは飽きたでしょ、一緒に観音坂をのぼろう 

報われない君の嘆きはチグリジアみたいだ、今はただ抱きしめて 

他の誰よりロックで潔い3500万を落とす君 

ジャズの良さなんて知りたくなかったのに、耳が忘れたくないと泣く 

たった今ぶわりと香る濃いそれは、忘れたはずの君の残り香 

ボサノヴァと朝の光の中の君、夢みたいだね夢ならよかった 

星の降る美しい世に生まれたかった、私はあなたと塵になりたい 

また今日も変われないからここにいる、逃れたいなら行けばいいのに 

ただ一人でドビュッシーを聴きながら月のない夜をやり過ごすだけ 

詠み人の吸って吐き出す空気さえ誰かを思う歌に聞こえた 

胸を張り一人がいいと言えるまで、私のことは死んだことにして 

君と私の何が違ってこうなった、一人で咳をする虚しさよ 

日曜の暮れる寂しさ抱いても、それでも君には抱かれたくない 

かの人の声を聞くたび思い知る、君には私じゃない君がいる 

酒浸り我を忘れて泣きわめく、あの一月はまるで一年 

私はそう、いつだって君に寄りかかり、生きずにずっと死んでいたんだ 

舌の根に残るカレーの苦い味、まるでいつかの胃液のような 

吐きそうなほど意味のない時間さえ私にはきっとかけがえのない 

‪そしてあなたを思い死んだ私を、あなたはいつか知らぬまま死ぬ‬ 

騒がしい静寂の後、数秒後、無音が耳をツンと貫く 

微睡みにさまよう私を抱きしめる、あなたはきっと君じゃないのね