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喧騒を丸ごと呑んで即席の安寧を作り出し給え 雪
5
探してる海の真中に燃え落ちた星のかけらで手を切らぬよう
5
千年後、電子の海が枯れてても。なっていたいよ、詠み人知らず
8
焼きたてのパンの香りのする猫は今日も隣で寝息を立てる
6
押し並べて議員センセイ口硬く検察相手に足並み揃う
9
今は亡き歌人遺した滑走路 時代があなたに追いついたのだ
8
そういえば うちも今年は冷凍ケーキ テリーヌだから崩れる余地無し>密封だし
3
静寂と夜が醸した
C6H6O3
(
マルトール
)
司書に礼して 図書館を去り
2
ねえ今年、忘年会は?と聞きづらい 夫
(
キミ
)
は体調良くはなさそう
5
学校へ導くように現れた白い轍の今は作り手
6
襟元で気付けなかった掛け違い 二人を留めるボタンをはずす
19
楽しげに未来を語る君の前 答えに詰まる僕が嫌いだ
16
悪者になるため僕は嘘をつく「あなたのことがもう嫌い」だと
11
ヒイラギの花が咲く頃あなたとの別れまでもを忘れるつもり
13
分かってる降りそびれたね君と僕 乗り過ごしてるあの日の夜から
13
浅縹
(
あさはなだ
)
起きた貴方へ背を向ける 僕らは見えない明けの明星
11
またいつか会える日までの拠り所 手紙を一通僕にください
24
だまり合う二人の間気兼ねして湯気を立てずにいるホットティー
22
この電話切ったら君と私とは ただの第三者になるんだね
10
今日はまだ君への心隠せない滲んだ君の影が出ていく
11
『鬱の本』購入手続きめんどくて鬱な私は買えないでいる
5
言の葉が星屑のよう降りそそぐ 布団に入り目を閉じた
瞬間
(
とき
)
12
あの日から
貴方
(
あなた
)
の背中追いかけて 手を伸ばしても
遥
(
はる
)
か
彼方
(
かなた
)
で
4
ものたりぬ
短歌
(
うた
)
を束ねて外に出し収集を待つ、こころの年の瀬
10
くたびれて炊事掃除も破壊的あれどこ置いた?今日何日だ?
10
さよならは一度だけでいい 変わらないひとみに宿る熱をおしえて
4
続柄を「本人」と書く証人はこの筆を持つわたし独りで
6
晩鐘が合図のように続々と地平線から立ち上がる雲
4
連続を裁ち切られてもその先を求めるものがいたる扉を
3
ペンの色意識したからもう少し私の気持ち伝わる、きっと
5
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