その方はいつも心に燃え盛る炎を抱いて生きていました
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私という資源の無駄がありまして太陽光を浴びていますが
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夕陽から離れていまだ熱をもつ指にしずかにとかされる肌
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清流の光のようにまたたいて君の髪へとまぎれこむ指
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新雪の下でしずかに燃えている光のように眠っていたね
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真っ直ぐに線もなぞれぬかなしみを トマトの苗木はわかってくれる
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いい人と言われることに飽きました はじめて塗った真紅のリップ
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Banalités月並みな 些事に追われて 口ずさむ « Je ne veux pas travailler - je veux fumer働きたくない、タバコが吸いたい. »
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夕暮れは窓から銀河のお祭りで踊る幼き君が入りおり
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想い出は寝たり覚めたり猫のよう愛しく撫でて抱きしめてみたり
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くちづけと愛撫のあはひやすらへば谷町筋は群青の闇
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もう何も感じたくない夕暮れに嫌でも見つかる宵の明星
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圧しころす嗚咽かすかに隣室の五月の花と言へクレマチス
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悲しみに 暮れてるうちは 陽も差さず 立ち上がりては 善を為すべし
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人として 名前に恥じぬ ことを為せ 為したることで 人は裁かれ
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夢もまた 警告となり 導きて 神の救いの 手段となりぬ
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殺伐と したる現実 受け止めて 花を咲かそう 荒れ野に花を
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些細でも 己の罪に 留まれば 神の裁きは 厳しくもなる
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明るみに 出されて恥じる ことをなし 神の御前で 何を言わんや
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偽りて 名前を騙り 昂ずれば 名前に似合う 者になりけり
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堂々と 名前を語る 業をせよ 隠れる業に 命宿らず
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名前さえ 忘れてしまい 偽りて 恥ずべきことを してはならない
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悪いこと 淫らなことを せぬように 人に名前が 与えらるべし
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不安不安不安と頭痛が舞い降りる 仮想敵としての低気圧
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「生きているうちに忘れることなんてできるでしょうか。いえ、できません」
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かなしみの波に溺れてしまいそう縺れた糸のほどかれぬまま
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風船に吹きこむものが息でなく愛であったらよかったのにね
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なにもかもなかったことにしたくなる秋夜はそばにいてくれないか
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決別の語を吐く僕と泣く君の間で香るキリマンジャロは
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死ぬことを恐れるように我想う あなたがほしいあなたがほしい
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