エアコンを切るタイミング間違えた静かに蒸されゆく小籠包
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恋をして他には何もいらなくて 太陽だけがあれば良かった
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あなたの言う 多感な時期が 確かにしろ その無頓着は 度が過ぎる
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沢はどこ 水音聞こゆる 方角に じっと耳澄ます 迷い人の森
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ラベンダー緑茶をすこし味わいて 富良野の気分になりぬ夕暮れ
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まだ母に定命有りとの結果かと ICUから無事に帰還せり
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「診てもらえ」 軽く言うけどガキ一人 無いのよ金も 病院も
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命懸けの くだらない青春 憧れた 波乱万丈 絵にはなるかな
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愛猫の 尊い命に 限りあり 媚びない貴方 惜しみないのか
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「喧嘩なう」  コメントされた 言葉から  仲直り後の 甘さ妄想
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薔薇の惑星 まだそんなもの 描いてみる 浮かぶ頭 我の七不思議
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家帰るタンクトップにボクサーパンツ 心身ともに身軽になった
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半袖の友とこぎ出す自転車で青空の中ビュンと風切る
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対岸で 騒ぐ渓谷 猿渡さるわたり 廃屋の村 え入る幻景うつつ
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笑う君、フラワーガーデン、眠る君、黒い人たち、線香の匂い、
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意を決し 全部屋エアコン 稼動させ 罪悪感で 掃除はかど
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目に見えないものが見えると言う前に目に見えるもの全てを見ろ馬鹿
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肋骨が折れてよかった曇天の少しずつ降りてくる日だから
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仕舞ってた傘を頭上で開くとき降り注ぐおばけの骨や歯や
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我が友の 認知が進み 混乱の 一人生き行く 辛さ身に沁む
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愛がある限り戦争はなくならない どこかで聞いた言葉が重い
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我が声よ 帰る道さへ わからぬか 耳をすませば やまひこそ在れ
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涼を呼ぶメントールに助けられ年々重い夏をなだめる
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空よりの 使者かと見紛みまがう 水色の トンボと一緒に 羽を休める
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回り道 神社のもりから 涼風すずかぜ流る 土と緑の 恩恵なりや
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言葉などいらないという言葉など聞くな独りに鳴けつばくらめ
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さまざまな眠たい顔を乗せ走る 始発中央線堕落行き
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ひと時の まばゆい光 天の花 夜闇に残る 星の輝き
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筋トレや怒りぶつける類だと思えば重い荷物も上がる
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傘さして 右に傾けど 離れるきみ 拗ねたいかり肩 濡らす雨の道
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