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撫でられて嬉しいらしい 自慢げに「羨ましかろう」とこちら見る犬
9
犬を呼び 布団の中で温めて 狭い寝床を共に分け合う
9
我が行く手を遮るそれは透明でぶよぶよとした膜のごときもの
1
鉄風の吹きて渋谷の黒か青。 宵に別れて夜明けを想う。
2
社畜ゆえ なんの元気も起きぬまま 死なないために よく眠るだけ
4
冬の夜あなたを思い涙する 私をそっと癒やす
雨
(
あめ
)
の
音
(
ね
)
6
お互いを守る理由で離婚した私もそんな約束だった
12
そういえば 今日は何も していない
他
(
ほか
)
には無いな こんな
贅沢
(
ぜいたく
)
5
眠れない。夜の空気が澄んでいて。余計なことを考える。
4
うたかたを泡沫と知る美しきことを哀しきことと思いぬ
6
過去は過ぎた。未来はまだない。今しかないから今を生きる。
5
考える考える。一人は時間しかないから、考える。
2
やりたくないが言えないまま、無駄に優しいおとなになった
7
まあ素敵な毒リンゴローブのあなたにアップルパイを
2
旅立ちに 携える物 無いけれど はみ出るほどの 想い出詰めて
12
神様も寂しさ埋める為人を作ってちやほやされたかったの
4
内海
(
うちうみ
)
の小春日和を背に感じ猫ってこんな気持ちにゃんだな
10
しのびよる 寒さにかまけ 部屋のなか そっと背中に 顔をうずめる
9
短歌
(
うた
)
読めば心が踊りまた
短歌
(
うた
)
を詠もうと気持ちがわいてくるよ
13
初おでんトロトロトロ火に出汁香り銀杏祭りのギンナン入れよう
7
われもまた御賃金には抗えぬ 二十五日の待ち遠しさよ
4
慈しみ 育てた我が児の 亡き骸 拾う姿は 火鉢かな
2
何あった
?
人形劇で手首だけ「冒険に行こう」と拳上げ
9
うっかりと飲むとこだった 葉っぱかと思えば 羽虫がお茶に飛び込み
10
思い出と呼ぶには痛い夜だけを挟んだ本も捨てずに生きる
9
我慢とか折れるを選ぶこの私あらわにさせる相手の機嫌
3
病床で歌う「ふるさと」ゆるやかに かのやまの
彼
(
か
)
を
忘却
(
わす
)
れゆく人
38
車内にて若き日の曲流れきて日暮れ灯ともる頃も麗し
9
風凪ぐ夜 マスク外して深呼吸 お疲れさんと半分の月
20
お別れは 寂しいものと 思いきや 相手はさほど 気にしないもの
4
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