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朧げな記憶で描くきみの顔輪郭だけで愛しいものね
6
眠れない?「春は曙」と言うからもう少しだけ起きていようよ
4
夜の底澄んだ黒色あなたへと届くことない手紙を綴る
6
きみがすべての光源だった おまけでいいからわたしも照らして
3
傷ついて 時間をかけて 治れども 気づかぬうちに 毒はまわる
4
ポケットの中にはいつも紙屑と何も買えない銅メダルだけ
3
おめでとう 卒業式は 泣かなくて 寄せ書きを見て こっそりと泣く
5
十八で家出て気づくおやすみとおはよう言える小さな幸せ
16
息巻いて買った知育のおもちゃたち 舐めては投げて でもパパうれしい
4
お隣りの八百屋の優しいお姉さん今日でお別れずっとお別れ
14
久々にノイキャン
OFF
にしてみれば 思いのほか静寂の信号待ち
2
春なのにお別れですねいつかまた街で会うよともらったクッキー
8
こんな時私を支えてくれる人 軌跡が起こす貴方との再会
7
独り身で過ごす父親切なくて あちらこちらに淋しい破片
19
実家にてたったひとりの夜過ごす 祖母と母さん遺影で
微笑
(
ほほ
)
えむ
13
この場所が巨頭オだったぼくたちは肥大し過ぎた頭を撫ぜた
3
「はーるよこい」日差し眩きフェアウェイに集う笑顔は終なる友ら
6
右頬に一発もらい目を開ければ土踏まずの無いあんよがスヤスヤ
6
鳥は舞い 風立ち 花は艶やかに 言祝ぎし夜を ひとりかも寝む
6
どっこいしょ はぁどっこいしょお どっこいしょ 妙に笑える お疲れモード
7
ホワイトデー ビール六缶つまみ添え 夫は私を熟知しており
20
なんらかを去るときいつも祝われていたかったので卒業とよぶ
6
図書館の 本しか読む気 無いくせに 何十冊も 積読増やす
5
ダノンビオ 冬限定の柚子みかん 最後の一個 惜しみ味わう
6
終日の虚ろの前に現れた、食べ忘れのプリンが光る
4
地に届く刹那に消えゆく淡雪の春の証も天からの文
17
恋破れた死にたがりが吠える。夜は今日も騒がしくって、またアプリ消す。
2
青空の 薄れた青に筆を足し 記憶に残る春を演出
7
花粉症のせいにして 空を見上げて 目をこする 番号ぼやけるわが子の合格
23
あたたかいやわらかいやさしいものはみんなこわくてみんないとしい
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