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関節や皮の弛みの凸凹を辿って描く在し日の君
8
天露
(
あまつゆ
)
を
享
(
う
)
けて舞う君 春の草 垣間見し吾 今日の裏庭
7
深更には 鳴らぬ音聞こゆ刻がある 天女の衣や 天上の湧き水や
3
あかいろが ぎゅっとつまった苺の実 摘まむ幼子の まなざし愛らし
5
彼岸より此岸へ戻る道すがら
『ラストショー』
(
さよなら、ボンネットを叩く雨
)
をふと口ずさむ
5
南洋よりかえらぬひとはこの森で稲穂の海を夢にうつした
5
朝ぼらけ独り墓参の道すがら
『あした』の歌詞
(
土砂降りの一車線の人生
)
を思いもぞする
7
恋する火細くなる今しみじみとあきらめと言う老いのようです
10
悲しみと無念のただ中夫送り遺影にま向かう友を想う夜
15
並走す 寝台列車の 車窓から 寛ぐ姿 我も緩んで
7
今朝もまた降り積もってる塵埃まだいいだろと降りる階段
12
唯一のおのれを照らす脚光を浴びてあまたの虚像をつくる
5
亡母
(
はは
)
植えし 気まぐれ水仙 つぼみつけ 今年は咲くよと 励まし聞こゆ
23
「うたかた」の光る歌人をビーコンに 座礁すれすれ難きを楽しむ
12
三日坊主われの習性歌よむも 予感のはずれ二百首達成
16
春じゃないけど冬じゃない朝方の空を見上げて不安と期待と
6
マラソンの〈応援ナビ〉にて移動する長男の名を夫婦で追ひたり
8
街頭がただひとりを照らす夜中に 主役の私スキップでゆく
11
清くもなく濁るでもない死にかたの半濁音の間抜けな響き
4
夢中にはなれない 知らぬ苦しみのせいで 冷める音がする、音が
4
サークルでばらまくだけの義理チョコに喜んでくれる君がかわいい
7
母親は決して淋しいと言わず 会うたびに、今日は良い日だと言う
12
ありふれる感動などに置いてかれ 一人立つ私を置いてくな
2
駅前でたまたま君と会えただけ ただそれだけで僕は幸せ
12
寒暖差 暖かい日は 春みたい 雪降る日には まだ冬みたい
3
三月の嵐の夜の思い出をむかしむかしのお終いにする
11
眩しいの 射る光は誰のもの 羊は2時で 回るから言えないし
3
体感して、体温として、体感して 気持ちはもう、とっくにもう
3
青春よ いつか無謀な約束も忘れて君は他人になるの?
9
n機目のライフがあるか知らぬまま無謀に今日を進めた結果
5
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