「印刷は要らないデータだけでいい」とはまだなっていない人体
2
十月も十一月も年末も一月二月30°かな
5
こしかたも ゆくかたも ただ鈴虫に よりそわれるのみ よもふけて
4
てくたくとく 届け音 テクタクトク うちから外から 響く音に
3
苦労しか出来ない運命さだめを生まれ持つ淡い「いつかは」来ないとは知る
7
秋の夜 消したい番号 酔任せ押して 取ってはもらえぬ 風吹きぬける
2
キカラシの咲き初む海辺青空に大き風車は秋風回す
6
人の振り見て我が振りを直したい、なのに仲間と思ってしまう
4
親なんて私が死ぬまでいるものと幼かったな真逆なのにね
9
苦労人のちに老いては邪魔になど出来るやつなど人間じゃない
4
節々が痛むけれども一日に一度も見ない気象予報士
4
あの夏に右に曲がれば良かったの? 平行線だよ今でもずっと
15
冷や麦茶、水筒ふたつに注いだらもう寝る時間と伝えたつもり
10
狂ひ立つほむらなるべしのうぜんの冴ゆる葉陰に君深く待つ
4
風それはカーテンと知る王林は森懐かしむテーブルの上
9
モロッコの ひがいつたえる 通訳者 シーンおうごと ふるえる音声 /NHKBS 国際報道
8
厳しさも危険もいつも付きまとう そんな道貴方あなたとうと
5
おやすみと頭を撫でて消灯す その頃にはもう ねこは夢の中
8
いただいたマスカットルイボス楽しみに 今夜はいつものカモミール飲む>ルイボス水出し
3
さびしさをかかえきれない秋の夜 かけがえのない貴方あなたを想う
3
空白み海の水面に幾千の朝のもとが生まれている
8
作法とかちょっとあんまりわからずに 魚のフィレをぎこちなく食う
6
先輩と語り合うのは仕事話 学生にはよくわからないけど
1
苦いのでビールはあまり飲めないが 嫌いではない 微妙なちがい
3
早朝にひとりで降り立つ異国の地 心細さに負けそうになる
7
初恋がほろ苦いならその方がいいよ モスのシェイクが正解
1
葉盛りも 去って残るは 雨、風と どこかの家の カレーの匂い
3
手帳の君の顔は凛々りりしい 1番に見せに来てくれたんだね
3
雨上がり 少し酸っぱい 風が吹き 日差しを待って 行く帰り道
3
海からの厄災の予感ひしひしと焼き殺された鳶の死骸
2