この世には 制限だらけ 窮屈で 使い回しに へとへとでっせ
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鳴かぬなら 誰も聞こえぬ 呟きを 鳴けば誰かが 聞くかもしれず
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恩返し できないけれど 母の愛 確かに悟る この歳になり
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報われぬ 愛などとっく 捨てるべし 人の固執に 訳もありなん
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死ぬ日まで 希望を持ちて 生きるため 人の本分 果たすのがよい
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悲しみは 望みを絶たれ 諦めて 肩を落として 項垂れたまま
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パワハラを 見て見ぬふりに する君ら 同罪だとは 思いませんか
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人間が 人をなじりて 貶す時 裁判官か 地獄の獄吏
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権力は 人の心を 鬼にして はたまた鬼は 権力が好き
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パワハラを 止める手段は なかりけり 社長であれば 訴えられず
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違います、人違いではないですか、それはともかく素敵な赤だ
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宛先のことだけ考えてればよいそこが手紙の優しさである
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駆け巡る思考は意志と乖離して手懐ける為首輪がほしい
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透徹の視線に潜む逡巡は自覚できないほどに素早く
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隣人の情事熱を帯びてゆく夜 雨はただ排水溝へ
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養ふに値せぬ身の幾億の一として我が身をもゆるさむ
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陽は白く染めぬいてゆくあたらしい世界知りたい開け放て窓
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忘れるな その日心に広がったレモンの香りレモンの味を
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捨てきれぬ火の想い出をたどりつつドライあんずの一粒を食む
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バーボンで呑み下せない男の悲抱きつつ夜はそれでも更けて
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音楽は 聴かれるために あるように 人は愛され 愛するために
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「見てません」「言っていません」「知りません」明日はどんな嘘をつこうか
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ふたつ貴女がつまむ赤葡萄 東京はいま梅雨のさなか
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文化カルチャーが灼き尽くされて半世紀 持続可能サステナブルな世界は回る
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胸に手を当てて気付いた あなたわたしにはわたしあなたのための心臓が無い
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こんなとこで 心中春嵐 奪われて あなたは何を 残すのでしょう
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街を行く 制服まとった 相合傘 私の袖も 今はぬれつつ
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きみといる時間とひとりの温度差でやけどしそうだもっとちょうだい
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悲しみで心いっぱいなったならもういいよ帰ろうあの時に
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約束を待ちかね焦がれ鳥になり行ってしまった心、許して
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