差しださぬあなたの右手が恨めしく離れて一人海辺を歩く
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手を入れた上着のポケットには紅きはずのカエデが茶に変わりぬる
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xをおしゃれに書くやつのせいで蛇が絶滅しようとしてます
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「クロネコさんカンガルーさん飛脚さんあなたたち干支えと何?」「はい、辰です」
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泣いている時の感情悲しくてから慰めて欲しいになる時
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中澤系つぽい短歌などつくつてももうこの世界にはゐない系
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少年と少女が出逢ふとかならずや愛とか傷とか死とかが生まれる
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いつのひか撃ち切られるこの人生の物語に撃つとうてんくてん
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物乞いがチャイム鳴らしてやって来た 瞬間悩む二千円くれ
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軽作業機械にならず歌を詠む心は自由しかし腹減る
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靴下は同じとこだけ穴が開く 何か変えろとつまの先言い
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住民票閲覧制限かけられてなお会いたいだとかよく言えたもの
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愛されず 悲しいけれど 愛すれば きっといつかは 報われるから
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人間の 悩みの中で ほとんどが 人と人との 関係らしい
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この世でも あちらの世でも 報われず 悲しむようじゃ 苦しいようじゃ
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迫害や 試練に耐えて 強くなれ 笑って過ごせ この人生を
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人として 謝れば善し このままじゃ 二度と会えない 愛する息子
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何もかも 否定する癖 やめないと 誰も話さぬ 嫌われ者に
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平社員 社長の評価 悪ければ 若い社員も 老人虐め
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雑談を 禁じられたる 会社にて カラータイマー つけたらどうか
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母と子の 関係悪し 断絶の 瞬間でさえ 父は関せず
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首寒し いよいよ冬が 来りなば デカい頭は ほうずきの如
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別れすら真ん中にある今も尚寄せては返す日々の真ん中
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よく開けるアプリが違えばお互いの「現実」もそれだけ違うのだ
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私よりコロナの都合重んじて会いたき人に会えぬ秋雨
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この時代個性自主性重んじてあなたもそうよ走るの?メロス
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真っ直ぐに見つめて話すことはない私の友は匿名のひと
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永遠にすれ違えない夜がある 今でも君は奈落の光
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真っ黒の街をスマホで照らし歩く闇を光で削っていく
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冷えた街 ひとりぼっちの電飾が 雨粒に光灯し囁く
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