Utakata
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kshzk
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古瀬葉月です。主に発表済短歌から掲載しています。(知人が運営してくれています。)
雨ばかり降るのは何処へでも行けたはずの未来に都合よかった
2
ひかりにも骨があったと知る朝のどうして折れてしまう木漏れ陽
4
闊歩せよ悲しみという悲しみの積もってやわい絨毯をゆけ
9
胎児みな宇宙飛行士 最果てに投げ出されるみたいに生まれる
15
まだ海を見たことのないときの海みたいにきれいだった初恋
15
ガラスとは液体である。ぼくたちは割れてしまった水なのだろう
13
その肩を枕にすればぎしぎしと君の仕組みに抱きしめられる
9
わたしにも砂地があって夕立も降るから今日は名前で呼んで
7
整数解のひとつみたいな君を目で追ったときには始まっていた
10
あいつらの「このクラス最高」って言うクラスで僕は透明である
8
無駄なものばかり集めてしまうという友にとっての友人がぼく
9
「そんな風に」そんなかぜに、と誤読して本より出でて止まらぬ風
12
戸棚から調理道具がなだれ出てシャララシャララとこれも幸福
9
実物に会っておどろくあの人の名前に顔や声があること
8
マネキンもかなしい夢を見るだろう ともだちふうふこいびとかぞく
7