「気にしすぎだった」と気づくこと自体そんな意味ない明日も気にする
7
面白いマンガがあるから生きている それだけだけど それだけで良い
8
ぱらぱらと降る雨にはらはらと散る花 残るのはばらばらのきみ
4
ありきたり そんな毎日 ありがたき 偶然必然 ないまぜにして
5
十四週 エコー動画を ガン見さす ママのお腹で 孫力発揮
5
アイドルの 卒業話 聞いたとて 証書なきもの 卒業と呼ばぬ
3
春分の 明けに迎えし 卒業は 寒風吹いて 袴を冷やし
4
人間を滅ぼし次の文明は愛の言葉を増やして作る
5
人生、半分豆腐のハンバーグみたい でも美味しいからいいの。
2
大木の包容力か雪原に数えきれない宿り木抱え
11
ビッグバン 貴方と私が昔から一つだった証拠だから、支持
2
実家から 届いた荷物は 充電器 帰る口実に 置いてきたのに
23
髷が結えないのに強いなと応援をする自分にも古希の青春
5
春あらし甘夏の落つ驚くや 木蓮開花ちぢみふるえて
11
ちま猫は おべっどから出て うろうろと おかあちゃんどこ?こばらもすいた
7
届かない遠いねがいの片隅にひらがなだけで感じをかくの
4
あの日の切手ではもうあの子に届かぬらしいと兎にひとりごつ
8
おいしいタルトを焼く時の重石のような人間になりたいのです
5
木に実る 八朔をとる 吾を見て 鳥は言いたげ 「おまえはいいのか!」
6
わけもなく笑っていたねつらい時期(ひ)も  君がいたからここまで来れた
10
植物は見かけるだけでいい 育てると恋と同じですぐ枯れるから
7
あくまでも個人的好みで言いますが由伸くんは髭無しでいてね
9
一平氏に何があったと首ひねる 日米間に衝撃走る
10
寒いから日向ぼっこをためらいて ねこはくるっと踵を返す
13
世の中に知らないことは沢山ある りんごのペタペタ ワックスちがう
6
園庭に風の子たちの歓声(こえ)響く戻りし寒さものともせずに
15
いつか来る “それ”はどこかで 見てるから 備えておくの 立ち向かうため
5
増えていく小石のようなあれこれを処理しきれずに蹴躓(けつまず)く
10
「だって別に死んだっていいし」とせせら笑ういじけたガキの眼をば見よや
4
週末の 予報が雨と 聞くなれば 花粉散らぬと 安堵する吾
8