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ぎこちないホケキョの囀り微笑まし春まだ浅い神社の杜で
18
セピア色麻疹の記載母子手帳五十手前の息子の記録
16
句を捻る 指折りながら 時戻る 足し算数える 小一の頃
6
頭ではクリアになっているのにな 何が涙を生んでいるのか
12
西の方 縋る思いは 人の業 白む東方 しらけるふたり
2
長雨が怠いねと母とラインする ヒトも怠いが ねこも眠たげ
10
なんとなく夢見のわるい日が続く 懐かしいだけの夢を見たいよ
13
菜種梅雨 名前で呼べば雨粒が煌めいてくる 言葉の魔法
17
緊張の
1
週間が 過ぎ去って 色づき始めた 桜の木々が
4
あと一歩春に躊躇し背景を塗り忘れたような景色は止まる
12
雨の中 自転車乗りは 合羽着て 歯医者に銀行 膝下浸水
6
音すれど人影の無い校庭に春休みらしさ感じつつ通る
11
〇〇がどうなるのかと気を揉みつ桜の咲かぬ春の日の寒む
7
僕と君 二つの青春が いつか また交わって 繋がる日まで
3
物価高 野菜売り場に勝者無し カボチャ見送り ネギ値切らせて
6
子の爪は切るが使命と心得るも「夜中だから」と我が爪はまた
8
傷付いてもまた立ち上げれかっ飛ばせドラマを超えた生きる伝説
3
このように撮られ方など考えていまだ魔境を越えられぬまま
2
カップめん 3分待てと誰かいう 過ぎてシャンバラ 広がりてゆく
2
春雨に 敢えて打たれつ歩く道 露はいつしか はごろもとなりぬ
5
神さまがくれるヒントはヒラメキと言う名の秒で消えるきらめき
4
霧雨は 冬の寒きを 感せらじ 春は確かに 訪れたるか
4
暖房を つけるかそれとも 重ね着か 雨の月曜 のどかな悩みよ
5
見上げても 雲に晴れ間は 見えずとも その先にある 日差し想ふて
7
満開の福寿草らを写メせしかば即「春ですね~」と嬉しき返信
8
「清掃のバイト」と聞いて始めたらもう八年も続いた世相
5
どれ程の努力の末か快挙成す「尊富士」とう若武者の汗
14
真実を 知りたくもあれど 現実を 慮れば
雑音立てず
(
ノイズフリーで
)
4
甥っ子の手つなぐ川辺石なげて 水音さらさら波紋のゆらら
11
三月に一日一つ音を置き できる短歌はきっと儚い
8
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