ごめんなさい海の泡になることを受け入れるほど利他にはなれない
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日向夏さらりと齧り明日には海の向こうに行ってしまうの
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交差点、花束抱えた自転車が走る、春風切って走る
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見蕩れない訳にはゆかぬ朝焼けに真紅の虹が掛かってたので
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周辺の道が一方通行で辿り着けない君の本心
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遠足を待てぬ子供は寝返りを打った摩擦で地球を回す
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最後まで 獣のように 這い回り 悶え苦しむ 覚悟はないが
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賑やかな 祭りのような 現世も ドアを開ければ 静かな世界
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あとわずか あと少しだけ 留まれば みんな飛び立つ あっちの世界
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君がすぐ そばにいるから まずいよね そそくさ立って 姿を消すわ
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キャラ変を 一番先に 望みます これはまずいわ なんとかしなきゃ
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愛おしく 纏わりついて 絞め殺す 罪という名の 悪い友だち
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考えや 趣向が固定 してしまい 四面楚歌なり 万事が窮す
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九十の 老女の冷たき 手のひらを 握ると返し 「温ぬくい」と微笑わら
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宙に舞うほんの少しの沈黙で世界が終わるような気がした
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なにもかも 周りのせいに していれば 蟻地獄から 這い出せないぞ
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死して尚 枯れることこそ 知らぬれど 人も知れずに 花ぞ散るらん
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ドンマイだ!死んじまったらなんまいだ。致命傷だけ避けて進めよ!
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川石に桜の花のかかりをり花筏から取り残されぬ
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山の中 待っても待っても来ぬバスの悪態をつく ウグイスたちと
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北帰行 迫る湖 白鳥は不在でいつものカモばかりだね
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ねこです。だいじにされるのがとくいです。よろしくおねがいします。ねこです。
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消えないねあのとき僕で付けたのはきみの手首の何番目の線
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眼前の後部座席の女の子両肘ついてジッと見てくる
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もうきみを部屋に置いてはいけないよ 愛を試すかの如く言われて
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花下はなしたの川の白鷺一閃にくちさし捕らうしろがねうお
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公休は雨、雨 布団の干せぬ日々 筋金入りの は雨女
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好きなものにだけ饒舌になるきみに私を語ってほしいと思う
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いつだって五文字で収まる返信で そういうとこも好きだよ、でもさぁ
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電話する祖母からふいにこぼれだす方言のもつあたたかさかな
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