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花腐その後舌そ潤はむ
(
――戯歌のをかしみいとも誇張され――
)
詩歌寂滅までの夜長ければ
2
ねこたちがお風呂もトイレも出待ちする それはささやかな幸福
(
しあわせ
)
なるや
11
昨日ここ娘が座って食べてたね婆も嫁いだ吾におなじく
10
風呂の蓋またも忘れて叱られてボケに近づく、明日から師走
13
創刊号 応援のため 買ったけど 三千円はちと怯むね
3
1ヶ月 最初の壁は 乗り越えた 順応してからが本番よ
5
明日こそ冬パジャマのゴム替えませう お腹が冷えてはなんにもならぬ
7
ここに今 わたしがいると知っている わたしのために
篝火
(
かがりび
)
を焚く
38
「さよなら」と言われる前に「さよなら」と 負けず嫌いが恋の敗因
5
もしかして 恋でもしてる? ここ最近 メイクアップなんかして紅葉
5
そのメガネ似合っているね 関係が始まる音が聴こえてきたよ
1
待ち合わせいつも
池袋
(
ぶくろ
)
の
ファーストキッチン
(
キッチン
)
前 午前
10
時に恋が始まる
6
チビ猫は おうちゃくという技おぼえ ひとくちオヤツを持ってきてほしい>おいで
6
新聞紙輪にしたハンドル運転し 幼な子横断歩道をわたる
10
目の前で悪口を言う人がいて芯の強さに憧れている
9
世の中に ついてわたしは 無知だけど 雪になるまえの 雨はうつくしい
8
あたたかい美味しい肉まん 同義語は上顎特効小型爆弾
1
神様ちょっとこっち来い秋をきちんとしつけなさい
2
若い子の行動力に胸打たれしがみついてる己を恥じる
7
ふと気づく、四方を山に囲まれて暮らしてたんだ箱庭の民
4
はずれても自分一人ではめられる肩の関節ただの現実
4
詐欺だなと気づいた
理由
(
わけ
)
は簡単だほんとに息子の声だったから
13
霜月の終わり入り陽をかすめゆく鳥のかげさえ死語となりぬる
2
本の文字だけはあたしを裏切らない 孤独かどうかは紙のみぞ知る
3
返信を待つ時間飛ばすために寝る リロードのない恋愛ゲーム
2
あの夏でわたしの熱量とけちゃって もぬけの殻でまぬけなままだ
1
賞味期限間近のチーズを食べきって 霜月が去る 師走は駆け足
5
好きなのか嫌いなのかと聞かれたら嫌いじゃないってだけの君、好き
3
下駄箱で夜中に靴らお喋りす「
明日
(
あす
)
休みたい」「僕も」「私も」
7
デート場所は憧れだった水族館 魚と魚だったふたりは
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