恐れては 人と会えない 時世にて 遭うと決めれば 非難轟轟
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命がけ 人に会うのも 出会うのも コロナ怖くて 生きてゆけるか
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靴底の 如く擦り減る私の一部 そ知らぬ道に 今、舞いめやも
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指先をつまんで歩くだけでいい繋ぎたいけど贅沢だから
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自分より 豊かな人を 見る時は ぐっとこらえる 努力と自制
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貧乏も 長く続けば 当たり前 気にしなくなり 心地もよくて
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目が霞む 真夏の夜に 降りし雨 夢の中では 楽しい職場
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山吹の八重咲きなればぬえどりの片恋に終へよ始めずともせめて一番きれいだった思い出の中の私のことを忘れないでね
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うつそみの人には言はぬ色に染め心に咲きたる花ぞ見せむや他人には言えない君を想っているなどと
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自由意志なるものはあると仮定して、さてなぜ私はここにいるのか。
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やまぬ雨はありません。 明けない夜はありません。 辛いときこそ 神様のカルテ本の名前
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岩煙草いわたばこ 御嶽山おんたけさんの 岩山に 独り寂しく 儚く散りと
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蚊遣火の煙ただよう盆帰り 忘れ物した鉛筆の先
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下葉月しもはづき 浴衣の女子が濃く見えて 残り少なき夏を感ずる
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ふつうとはなんなのだろう雑貨屋できみが手に取る青いものさし
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恋破れ藻屑となった姫たちの鱗を拾う月光の下
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雷鳴がヒマワリ畑を過ぎていく 震える君の謎キーホルダー
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この髪を あなたが好きと言ったから 切らずにいれた 夏のあいだは
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あんなにもきれいなきもちに満たされる だからあなたを好きでいたい。
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つらさから 逃げてもおびえ ついてくる ポコポコ叩き 小走り前へ
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立ち枯れる唐黍雀は群らがりて天高く去る。秋はかしこに
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ぐっすりと 眠りたいけど 眠れない 歳と病気と 性格のため
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朝四時に パソコンをつけ ネットにて その日始まる この頃のこと
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植物も 一生があり 繰り返す 人もだいたい 同じでござる
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種を蒔き 芽が伸び行きて 花が咲く 実が膨らめば 収穫の秋
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秋なのか ちょっと涼しい 話す君 それは困るよ メロンのために
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目も悪い 鼻も病気で 咳も出る 心も病気 愛情不足
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まず自分 まずは自分の 健康を それから自分 自分優先
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鼻紙が みるみるうちに 山となり これは病気だ 医者に行かねば
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呑気やん 他人の苦しみ キャンセルし うつつを抜かす 人の気楽さ
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