この部屋を引き払うのがさびしくて無理に荷物を持ち上げる君
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名前から渾名に変わった僕の人生は 得体の知れないそいつが引き継ぐ
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ほろほろとこぼれて落ちる思い出を繋ぎ止めんとミモザの水替え
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殯(もがり)明け 魂珠還る 湊葬と 遺せし者の 幸祈りつつ
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悲しいね昨日は五人死んだのかところで今日の晩飯は何?
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白髪に負けず劣らぬ輝きを 顔に宿して生きて行けたら
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水飲みたい水おいしいなぁ祖父が言う 世界一おいしい水飲ませたい
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玉ねぎをどこまで剥いたらいいのって もう言わないんだね涙出てきた
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アプリ起動 バーコード読み QR決済 までの遠き道程(みちのり)/by高齢者
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ようやくの春の日差しに絆(ほだ)されてIKEAとふ名の3D(スリーディー)迷路/by高齢者
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悲しみを素直に認める難しさ、大人になりかけようやくわかる
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曇天に 蕾を巡る 散歩とて 開花を想えば 楽しからずや
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明晩の飲み会中止とLINE来て全てのヤル気飛んでいく午後
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ちま猫ちゃん 寝癖寝癖になっちゃうよ おひげ二つ折り あんまりじゃない?(笑)
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ジャズ流る喫茶店にてカフェ・オ・レを 現実離(はな)れ独(ひと)り旅する
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お花見に持ってく差し入れ メモを書く 土曜日までに開花はするかな(かろうじて)
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フィッシュ・アンド・チップス嫌ひ。曇日の牢屋町・縹染の血の警邏
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東風(こちかぜ)に鬣(たてがみ)揺れて三島江の葦の若葉をあさる春駒
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癲狂院しづまらず木の鞭撓へり一頭の青年剥き出して肋骨
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今日という未来を知らず生きていた昨日の自分が無垢で遠くて
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唸るだけ唸って吸わぬハンディの掃除機ねばれカリカリ一個
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渋滞で 時速2キロの かたつむり 少しのんびり 進めってことかな
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真夜中の恋しい声も夢の中朝陽とともに君は消ゆ
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降らないといいな 傘無く眺む車窓には 菜の花が笑む
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穢(けがれ)水海月なしただよふ洲(くに)にありて稼働炉つぎつぎと廃炉のひかり
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珈琲の 酸味苦味に 溶かそうか 好きも嫌いも 夢もうつつも
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「変わり無く」「いつもの薬を」「お大事に」患者を半日程通院日
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この空が 温(ぬく)きひかり 届かせば 哀しきこの世 春来たるかと
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まだ咲かぬ 蕾もいつか 開こうや 人の心は そうとも限らじ
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まだき咲く花もありやと待ちかねて訪ねぞ来つる峰の白雲
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