一日を乗せて闇ゆく最終の乾いた声はドア閉まります
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ペダル踏み上る坂道六人で 同じ時代を駆け抜けていく
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明日あすの朝なにたべようか?フレンチトースト!卵がないよ。
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鉄条網 有刺鉄線越しにゐる きみもおいでよ 短歌はいいよ
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福寿草ふくじゅそう山茱萸さんしゅゆ連翹れんぎょう水仙すいせんの黃と黃と黃と黃そして山吹やまぶき
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にぎやかな音が近づく県議選地元のひとり以外は知らず
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ずっととは言わねど年に二度三度咲いてくれればいいのに 桜
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冬季中白く固まる蜂蜜を湯につけ戻す春の一手間
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山守はよし咎むとも来ぬ人のためにと折らむ桜一枝
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金曜日 火水木のゴミまとめ一つ袋に押し込んで裂け
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口癖は「いつお迎えが 来てもいい」九十二歳は 十の薬服用とおのつぶ 飲む
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白球を握る指先見つめつつバットを持つ手少し震えん
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公園の桜 風がないのに花びらが落ち何かが去っていく
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安酒はそれなりにして味せぬが数合飲みて二日酔ひする
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君のこと少し見ただけそれなのにもうごきげんな私かわいい
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散らばった花片を想い下を見るそんな花見があったっていい
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いつまでも僕は卑劣だ「好きだよ」も「さよなら」さえも君に言わせた
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「恋すればいつも初恋」そういった君が落としたn度目の初恋ぼくとのはつこい
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その花はお前のためには咲いていない。何かを語っていたりもしない。
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植物を擬人化するより人間を擬植物化して眺めていたい
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否定形でしか名乗れぬのはつまり、既存の語彙社会が悪いのである。
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どっちかと問われてどっちでもないと答えるたびに増えてゆく●
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すばらしい共同性を発揮してみんなで一緒に敵を作った
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集められビンゴゲームをさせられたある日の思い出のような悪夢
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「好きな歌だから一人で歌います。周りに誰もいない所で。」
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今さっきここに居るよと言い残し疎開したけど戻れないのに
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割れて壊れたばあちゃんのフォトスタンドに入っていた二千円札
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ふと見ると 花壇から芽が 顔を出し 成長と期待 新学期前に
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えびせんの中毒性に似た君の笑顔を今日も探してしまう
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まえ未来みらいにむかってはしせ エールおくるよきみにサチアレ!!
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