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暮れなずむ 急ぎし町の 賑わいも 雪にはならず 冬の
群雨
(
むらさめ
)
9
雪降りて白く広がる
芒野
(
すすきの
)
に昔の人の旅をしぞ思ふ
7
このくれの
繁
(
しげ
)
き思ひのいやひけに
冷
(
さ
)
ゆると共に歲の暮れゆく
3
番組と時計の針を見比べて数秒遅れと知った年越し
4
めずらしく「
外食
(
ステーキ
)
行くぞ!」叫ぶ
夫
(
きみ
)
張り切ってるが金は出さない
13
遠方でひとりで暮らす父想う めでたい正月なんだか淋しい
12
年賀状父の代筆書き終える
独
(
ひと
)
りになった6年前より
9
朝風呂や自分のために湯を張って肩まで浸かりこれから仕事
8
酔って寝て木の精霊に恋をされ付きまとわれる夢をみました
4
このパンツ履き替えたのかそのままか分からないまま歯は磨いてた
4
李白とか酒の歌人が憑依して今日詠んだ歌明日見りゃ駄作
6
千鳥足五七五の歩で歩く全てのことが
四合わせ
(
幸せ
)
になり
3
オッサンの残った酒に合うツマミ甘いデザート諦めスルメ
3
意気込んで今年最後の一人呑み行きは良い良い帰りは寒い
5
ああやだな、年末年始も働くの。入る業界間違えたかな。
6
あと三日らしいが何も出来てない 年末という断崖険し
5
あの人の紡ぐ短歌に憧れて 指でなぞって何回も読む
8
私には欠落したとこたくさんあるが 「人」好きになる才能はある
5
「
髭男dism
(
ヒゲダン
)
の日常の歌詞聞いてみて」ささると親友 深夜の電話で
4
鮮やかな夕焼けなんて久しぶりいつもは山に囲まれてるんで
4
星たちが帰りし空に朝が来る 銀の絵の具を少し溶かして
7
まよなかに 不安にかられた バァバァよ わが名をさけべ 名似ぬネノ。
12
都会では僕は名もないのっぺらぼう 地を這いずって蛇穴に入る
5
大歳
(
おおどし
)
行き鈍行列車 前照灯 次第に終着駅を照らす
3
真夜中にしばし悩めるハンドジェル 悩んだ末に開けたら ほぼ空
(
から
)
4
クロワッサンにチョコ入ってたらいいよねと思った人に拍手を贈ろう
7
あなたへのこいというはこあけてみてたしかにいしをみつけてしまった
5
あなたへのしにむつかしいかんじとかいらないようなじゅんすいなあい
4
くだらないかけひきなんてもうやめよ「好き」といえればそれでいいかな
10
二年間かってに好きでいつづけてやっと話せた君がやさしい
8
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