助けたい 優しい気持ち ステキだよ いつか行動 できる日来るさ
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溶け残った夜の色してわだかまる きみの背中にそっと触れたい
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深海のくじらのことを考える 38度の熱が出た夜
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百均に欠けなく並ぶ夏味のふたつあわせて100円の菓子
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おまじない、かけてあげるよ 今夜から君が見る夢の色は空色
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分かります よく分かります 本当は私の話がしたいだけです
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「ピラニアのおなかのオレンジの理由、なんだと思う?」「たぶん、恋じゃね?」
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(救いたい) そう願ったりしなければ こんな身体にならずにすんだ
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階段の踊り場にある姿見に一瞬映る僕が真実
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観る・食べる・着る 縁もない誰彼の作った「べき」に踊らされてる
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吐き出した煙草の煙が秋まとい青みを帯びて揺らす丹桂タンケイ
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帰省して自室整理す君の背に 翔びたつ羽根が遠い世界へ
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銀河系心中事件報道後模倣心中未遂続発
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「耳かきをさせてくれないひとはだめ、わたしをもっと信用してよ」
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夜空には星ひとつなく何もなく宇宙の広さだけが伝わる
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君がそう ここから這い出せるのならば 僕は進んで踏みにじられよう
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狭い傘、あの日の空、付けた傷 全ての青さが津波のように
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寂しさを宝石にして売っています 深い青はこうして生まれます
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真実にたどり着いたとしてもだよ もう遅いのよ、名探偵君?
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死んだ夜に泣かないでよ嘘くさい私のことを知らないくせに
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歌にして綴る気持ちをゴミ箱へ よくある話と君は違う
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あなたから 何かを搾取できるほど お姫様には生まれてないので
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「おやすみ」が光の海に放たれて 届かなくてもいいよ、おやすみ
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大丈夫 日付は変わりましたので思う存分泣いてください
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猫がかわいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!スンッ 
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この呼吸いきが少し重たくなる前にミルク色の夢に飛び込んで
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三拍子の歌の不安定性が心を多分に震わせる秋
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ガラス越しの街の静けさの対比とし空中庭園の騒がしさ
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いぬぬーんでんしゃるらりらととまとと歌い踊る子しゃららんらるら
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猫が人と名付けられた世界にて人が一日十五時間寝る
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