ウェディングドレス着ずともわたくしは幸せになれる、たぶん、おそらく
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16時部屋に差し込む西日浴び 今日1日をき日と決める
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That's a bloom, やがて消え去る色たちに報いるために死など撰ばず
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仕事後のこの気怠けだるさがちょうどい カチカチカチと秒針響く
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茜色 映える秋空 涙雲 お前も泣くのか 別れ月
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でこぼこの地面を確かめるようにきみと歩いた道踏みしめる
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サウナかな あっためられて冷やされて ねこが日向と陰を行き来す
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喰い込めよなめるんじゃない噛んだままあと1cm回せよ螺釘ネジ
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永遠にしたい一瞬なんかない お湯が冷めてく湯船に浸かって
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いつしかと虫の音絶えし庭の面に霜置きそむる鐘の暁
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蔦葛つたかづら色づきにけりくる人もなき山里の柴のまがき
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明日には忘れていいよ 僕たちが親友と呼ばれていたことも
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ふと腕を伸ばした瞬間稲妻が腰を貫き安静となる
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週末に遊んだツケを 慈悲深く照らし乾かす秋の陽射し
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木枯らしとは程遠い陽気 ほぼ夏日 風はさわやか 立冬も近し
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目新しいパン屋に行くとつい買いすぎ 今日も明日も朝昼パンだ
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半月はんげつは 喜怒哀楽も 半分に まあるい月を 分け合うように
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味噌汁の具には困るの分かっててバラ売りはつい大きめの芋
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日本は しがらみないの イスラエルに 停戦あつりょく かけられる国 /欧米はアウシュビッツ ユダヤ資本に忖度
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鶉鳴く竹葉山たけのはやまに秋たけて霧深草の里は荒れにけり
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朝おきて ちま猫ちゃんの遊んだあと 散乱したボール片付ける母
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ヤマザキのシール集めをお休みし ちょっと美味しい安いパン屋に
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平成の良きことならばいくさなし食べ物よければ皆長寿
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直らない 玩具おもちゃ抱きしめ 泣く孫に 根負けじじい 同じ物買い
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大鏡の前に来てふと立ちすくむ よれよれの服くたびれた顔
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鬼の子と呼ばれて悲し蓑虫は  己の蓑にて木枯らし凌ぐ
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田鼈たがめ栖む源五郎泳ぐヤゴ育つ田圃で泥鰌どじようは田螺とあそぶ 
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できたての蒸しパンにだって簡単に幸せだなって思えるのは朝
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参道に夜店が並ぶ秋祭りランプの明かりにわく わく走る
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北風に杜鵑草ほととぎす咲く庭のすみ 白花 むらさき黃上臈 きいじようろう
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