柿吊れば渋の香清し風絶えて鳥鳴き空にヒコーキの雲
9
夢見ればどこかの街にとばされて知らない人とアイスティー飲む
10
愛も死も厭いてオーデン詩集閉づまたも失う人間の道
5
水振って ベーグルすこしあたためて モチモチにする ふかふかにする
9
ビュブブンとドップラー効果示しつつ眼の前過ぎてカメムシが行く
5
霜置けば幾日いくかもあらじ菊の花折らば折りてむよし惑ふとも
5
こちらから あ〜いう人っているよねと 向こうもきっと そう思ってるね
8
卒業の頃にはきっと この場所も 居心地いいと 思えるように
13
ゆっくりと終わっていけよ雪虫があしたの夜と告げているので
5
発色の度合いを競う紅葉狩りSNSはアプリの見頃
4
わたはら 血汐紅葉や 波の綾 うわつ風だに 吹くよしもがな
1
海の中 手を離したら消えるのに SNSエスエヌエスの胸先三寸
3
渡り鳥群青色の海越えるたとえ故郷が焼けただれても
7
きっと嘘ホストクラブの看板と二世議員の選挙公約
5
女子はほぼ紫色のランドセル列を見送り信号を待つ
5
駐車場四日も前の新聞をリクライニングチェアにして読む
4
簡単にこの棒取れること気付き座席を倒す愛車二年目
6
この冬の暖冬予報を喜べず 四季が次第に薄れるようで
11
ブカブカの長T 息子のお下がりを 何年着るねん 自分にツッコミ
12
チラシチェック カレーのルーが使いかけ にんじん高いな!目が飛び出るわ>猛暑の影響?
6
彩りのいろは坂ゆくバス旅は曲がってくねってるんるんらんらん
9
乾電池チェッカー灯る赤ランプそうだね私電池切れだね
14
新しい朝が来たので僕はまた ぼちぼち動く ショックは棚上げ
5
ちま猫が ねこベッドあいた!とひとりじめ チビ猫は今日は段ボールの日
5
兄までも行きたくないと言い始めあの手この手で盛り上げる朝
8
気がつけば口遊んでたあの会社サウンドロゴにスマホ反応
2
暁の老いの目覚めは昔にて眠られぬ夜の憂き物思ひ
5
灰色の 雑踏の中に 秋色を 纏った君が 横切った朝
4
何だ!俺死んじゃってるよ知らないで目覚ましちゃったどうすればいい!
5
待ちかねた その日の秋を 鈴虫が りりり、と鳴いて 夜の縁側
6