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朱に染まる空にたなびく紫の雲は儚く
夜
(
よ
)
に飲まれゆく
14
ピザがきらい。食べたことはないけど。と私のほうを向かずに歩く
3
望みもて
明日
(
あす
)
は
檜
(
ひのき
)
と
契
(
ちぎ
)
りきな
然
(
さ
)
れど
叶
(
かな
)
はぬこの
丗
(
よ
)
ならねば
4
焼く気力 両翼添えて 空へ刺す 果てない夜に 双一番星
5
神
(
かむ
)
さぶる
龍田
(
たつた
)
の里に風かをる 今もむかしも
國
(
くに
)
のまほろば
3
思い出になるはずのお土産ビ|ル流すシンクにエ|ルの香り
8
賑わいを避けて裏路三社のお囃子 鉄扇二輪と耳そばだてて
4
キャッシュレス 当たり前になり いざとなり 現金払いに
焦
(
あせ
)
るや
焦
(
あせ
)
る
19
きり
髮
(
かみ
)
の ここしう
愛
(
かな
)
しげなる
女
(
ひと
)
の
繭籠
(
まゆごも
)
りては月をながむる
4
暗闇に ふと差しこんだ 夕日とは 出会ったときから 一つだけ
3
おはようと おやすみそして ありがとう これが
言
(
い
)
えれば
家内安全
(
かないあんぜん
)
11
収入が途絶えたならば即無職 フリーランスは土曜も働く
8
じゃがいもの間に生える雑草の 生命力には見習うもの有
11
娘から「これから行くね!」突然に 今日の予定は「孫」に変更
14
昼休み会社のチャリでCoCo壱へ 歩きでかえり夕方気づく
6
死にたいと自分の墓穴掘る奴の 墓穴に落ちみな死んでゆく
2
煮詰まって書けなくなった真夜中に ゴソゴソ探す昔の筆箱
5
もの書きの仕事に就いてキー叩く 筆記用具は要らなくなった
6
お父さん、前に何度も言ったよね? ため息が出る帰省の初日
13
カチカチと得意な顔で芯を出し ポキポキ折って入れる替芯
3
筆箱の鉛筆全部芯が折れ 隣のヤツのシャーペンを見る
3
ガリガリと鉛筆削りで削られて みじかくなって筆箱のすみ
3
人知れぬ痛み悲しみ誰も持ち
短歌
(
うた
)
で知らさる分かつ喜び
17
ところてん また食べたいな。 キミの店 親父さんとの 夏の思い出
10
吉野家のタマネギ少ない言う母に ねぎだくといふ単語教える
20
ブランコを勢いよく漕ぎ
前後
(
まえうし
)
ろ あの頃は何故か飛べる気がして
9
畳の目 擦れたレースがほんのり揺れる 猫の前足ふんわり伸びる
9
死神の君にキスして欲しいのに此の世の神と手を離せない
4
連なった鳥居をくぐるこの先は誰も知らない空のある街
11
春過ぎて夏来にけらしカメムシと顔を合わせる日が増えていく
12
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