朱に染まる空にたなびく紫の雲は儚く夜(よ)に飲まれゆく
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ピザがきらい。食べたことはないけど。と私のほうを向かずに歩く
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望みもて 明日(あす)は檜(ひのき)と契(ちぎ)りきな 然(さ)れど叶(かな)はぬこの丗(よ)ならねば
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焼く気力 両翼添えて 空へ刺す 果てない夜に 双一番星
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神(かむ)さぶる 龍田(たつた)の里に風かをる 今もむかしも國(くに)のまほろば
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思い出になるはずのお土産ビ|ル流すシンクにエ|ルの香り
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賑わいを避けて裏路三社のお囃子 鉄扇二輪と耳そばだてて
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キャッシュレス 当たり前になり いざとなり 現金払いに 焦(あせ)るや焦(あせ)る
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きり髮(かみ)の ここしう愛(かな)しげなる女(ひと)の 繭籠(まゆごも)りては月をながむる
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暗闇に ふと差しこんだ 夕日とは 出会ったときから 一つだけ
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おはようと おやすみそして ありがとう これが言(い)えれば 家内安全(かないあんぜん)
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収入が途絶えたならば即無職 フリーランスは土曜も働く
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じゃがいもの間に生える雑草の 生命力には見習うもの有
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娘から「これから行くね!」突然に 今日の予定は「孫」に変更
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昼休み会社のチャリでCoCo壱へ 歩きでかえり夕方気づく
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死にたいと自分の墓穴掘る奴の 墓穴に落ちみな死んでゆく
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煮詰まって書けなくなった真夜中に ゴソゴソ探す昔の筆箱
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もの書きの仕事に就いてキー叩く 筆記用具は要らなくなった
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お父さん、前に何度も言ったよね? ため息が出る帰省の初日
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カチカチと得意な顔で芯を出し ポキポキ折って入れる替芯
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筆箱の鉛筆全部芯が折れ 隣のヤツのシャーペンを見る
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ガリガリと鉛筆削りで削られて みじかくなって筆箱のすみ
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人知れぬ痛み悲しみ誰も持ち 短歌(うた)で知らさる分かつ喜び
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ところてん また食べたいな。 キミの店 親父さんとの 夏の思い出
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吉野家のタマネギ少ない言う母に ねぎだくといふ単語教える
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ブランコを勢いよく漕ぎ前後(まえうし)ろ あの頃は何故か飛べる気がして
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畳の目 擦れたレースがほんのり揺れる 猫の前足ふんわり伸びる
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死神の君にキスして欲しいのに此の世の神と手を離せない
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連なった鳥居をくぐるこの先は誰も知らない空のある街
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春過ぎて夏来にけらしカメムシと顔を合わせる日が増えていく
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