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この街は どこまで続く
泥濘
(
ぬかるみ
)
か あしを取られて脱け出せずにいる
0
化石化した古代のイカになりたいと漂いながら電車で思う
1
百億のtreatだけが欲しいので百鬼夜行のしんがりに付く
3
そろそろか 二度目の冬をむかえます バジルに冬を越させてやりたい
1
耳鳴りの潮騒を聴く闇のなか眠れぬ夜の約束として
1
少しずつ歌の呼吸を覚えては今この時のことのはに継ぐ
4
からだごと空に開きてゆく気持ち大切にして薔薇をめぐりぬ
0
ゼロにせよ 先入観も偏見も 出会った
瞬間
(
とき
)
のそこから始めよ
4
はやぶさのごとくリプライくれたきみ"MAILER-DAEMON"本名はなに?
2
牛と豚ぐちゃぐちゃ混ぜた肉片を焼いて食べたらほら、ヒトの肉
1
こよひ月は冴ゆる光に心をばうつし異界へ持ち去りゆきぬ
1
かかやける月の平野に棲むといふ聖なる兎おひつる兎
0
月はなほ木の間より洩れつつみこむ知られざる心その奥までも
1
あの夜に君が見てたのが月ならば私は死んでも良かった、なんて
2
つつみこみ冷たき指先ときほぐす一杯のここあ蜜もたらしぬ
0
寝返りを打ちながらまた考ふる恋の色かたち濃淡のこと
1
韻文となりて佇む秋草を青白き影につつむ十五夜
2
爿2つ寄り合う様が好きなので川渕さんよ川淵になれ
4
朝告げる機械仕掛けの鳥の声 おはよう世界さよなら夢幻
2
神無月 さ迷い出でても神は無く 呼べど応えず 探せど見えず
1
下腹部の深紅の月が燃えているおんなに宿る暗い憂鬱
7
旅人は 慣れし故郷を放たれて 夢に楽土も見えず 眠りぬ
1
臨月の身重がひとり中座して 観光列車のごとくゆりかご
2
少年のお葬式には青い花添えてください枯れたままでも
6
テキトーに入った千円カット店 えっ? この爺ちゃんが切るんスか…?
4
心澄む 燃える如きの 空と森 いっそこのまま 燃えて失くなれ
4
見上げれば 星の霰に 飲み込まれ 気づけば僕も 流星になる
2
木も鳥も答えぬ 森の夜長には 火の語り部が 饒舌になる
2
返信が来るよりも先に死んだっていいもん充電7%
1
約束をしてみたわけじゃないけれどあなたと同じ月を見ている
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