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露あがり陽に睨まれたアスファルト 放課後の帰路想うガソスタ
4
掌重ねて歩む老夫婦 歳経るごとに深まる想い
5
スカイブルー どうやら私に似合うらしい 浮かれて春の服着て出社
9
鍋の具が詰まった袋を持つ右手 小さき花を包む左手
6
にゃーと呼ぶ ハミガキしている母を呼ぶ おかあちゃんどこー、はやく寝ようよう
10
育休を取るかどうかで悩むのは我ばかりなり
夫
(
お前
)
は誰だ
5
犬散歩君はどこまで歩くのか 風は強いし鼻水ずびずび
7
気がつけば 花 春 ばかり詠みまして ビュービューとなく風 厚着の私
12
「上手だね」「練習してるの?」「頑張って」味方の振りして馬鹿にしやがって
9
新しく揃いの携帯色ちがい並んで座る老の脳トレ
14
世の中の様々なこと知らずとも人は生きられるベッドの上で
11
明日からは下界くらしに戻る吾一期一会の四階の空
12
干潮に君は夢中で君探し満ちるのをそっと待ってたんだね
8
できあがるヒエラルキーのピラミッド、観光みたいに下から見上げる
4
「お爺ちゃん、歌集は先月出したでしょ」「そんなの嘘だ!あの金どうした」
5
贈るのも、異国の情緒 愛国心 君のために言い訳にする
4
よく夢にみるふるさとの道をまた歩いた日それもまた夢かと
10
おおらかに 君は僕に触れ あたためる そのぬくもりに僕は慣れない
8
推し漫画 差し出しなぜか他人にも突然生える〆切 ごめん
4
いつまでも胸の内にはめいっぱい駆け回るきみ撫でられるきみ
9
色のない 潮騒をゆく 浜千鳥 岸に寄せるは 捨てられた夢
13
北風のまっすぐな朝 襟立てる老軀に ゆらぐ春の陽の差す
13
まどろみに ゆらり目を閉じ 身を任せ 春うららかな 優しい日ざし
9
ゆるやかに流れる雲と笑う君 この世に二人 されどまた夢
10
甘いもの 補給したとて 追いつかず ストレスの渦 完全包囲だ
9
大丈夫明日僕らは眠るから今だけ少し走ってもいい
6
やさしい人でいさせてくれる君の前ではやさしい人でありたいと思う
7
難病と判りし
同僚
(
とも
)
は仕事をば続けたしと 全力で支えん
18
せっかくの 晴れだが強風 今日もまた 洗濯物は 室内待機
8
「
朧月夜
(
おぼろづきよ
)
」 やさしい旋律 好きだった 春が来たなら 皆で歌おう
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