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神を捨て 目的もなく 欲のまま どこへ行くのか 人類家族
1
他人からの 称賛求め 栄光を 我が物とする 愚かな心
1
人間を 賢き者と 崇めれば 地面に巣食う 蟻と変わらず
1
賢きは 身の程を知り ヘリ下り 天の恵みに 感謝を捧ぐ
1
賢きは 己の欲に 手綱掛け 平和のうちに 暮らすことなり
2
欲のまま 行動すれば 悪となり 愚かな者と 嘲笑される
2
欲望を 放っておけば 主となり 滅びに至る 友達となる
1
三島江はなほ風冴えて
真菰草
(
まこもぐさ
)
角ぐむ上に泡雪ぞふる
7
欲ありて 満たされてこそ 喜べど 果たされざれば 悲しみ生ず
1
定まりし 姿なく世に 候へば 欲が総じて 姿になりぬ
1
「エレジーがある」といわれてしばらくはやや不審げに眺めた卵
4
誰がもとへ匂ひ
遣
(
や
)
るらむ梅の花荒れにし宿に春を忘れず
10
物語世界のように切り株に腰を下ろして巡る公園
7
七日ぶり珈琲の薫り立ち上り 苦味身体の隅々へ流る
8
寂しさが懐かしくもあり 横になり苦しみ病んだベッドに座る
4
歌を詠む気にもなれずにいた日々よ 何か奪わる私の異常
10
いつの間に春は来たのと問いかける 地中の土筆の声を探して (コロナ七日目)
6
自宅にて病んだ日々にはお共あり スマホとポカリと遠い思い出
6
ありがとう言われて少し奮い立つ 落ちてるときこそ親切発動
8
淡雪を 乗せて消えゆく交差点 赤いシグナル季節を置いて
7
切り分けたケーキのように少し歪 秒針の数だけずれていく日々
6
感情が痛くなくなるおまじない ちちんぷいぷい効果は出ない
6
東京で出会った人たちの顔を忘れてゆく春休み、地元で。
3
君の手を握りたくても握れない。こんなに近くにあるのに、遠い。
5
早朝にカーテン開けるのすこしこわい 妖怪がいる気がしてならない
4
深刻なエラーが発生し続けるノンフィクションの人生ゲーム
9
朝起きて 春の日差しに 喜べど 花粉まじりの 風は冷たい
8
そこにいる、いないは理由ではなくてここで祈れることがほんとう
5
ペダル漕ぎ バスを追い越す春風と 煌めく海の景色分け合う
9
建築の 天才ガウディ悲劇人 段差に躓きそこに電車の悲運あり
(
サグラダファミリア展より
)
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