限界を超えた戦いくさをしてやろう。banbanbanと幸せになる。
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清らかな香りを閉じ込める為に保湿クリームは節々に塗る
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送信も削除も保存も平坦な親指だけの作業の世界
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紅花の奥ゆかし顔愛されて 末摘花を醜といわずや
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君の飲むレモンサワーになりたくて 手首切っても 赤 赤 赤 赤
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夕焼けの遥かな水面うつくしき空蝉の世は枯れ木に負ケズ
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眠りこけ鼻から白むうたかたのサフランの華笑いわずらふ
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晴れわたり夢は何処まで蛙見る蝉時雨のけふ朝ぼらけかな
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かたわれの卵は無いよ君の口紅花ついてなお色気かな
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老いてみる背中の辺りほととぎす桜の並木に貴方を想ふ
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この恋が密やかにただ密やかに続けと願う私とあなた
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十五回目の夏が過ぎ次の夏精一杯に生きてるだろうか
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よく噛んで 無理なら乾かして挽いて煎じて飲んでね 朝の私
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五センチの雪山になんの決まりもないけど死んでいいって思う
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夢でもゆめと言っちゃいけないような湯船と花の匂いがあります
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歯ブラシが 1本増える 喜びに 我いそいそと 買い物に出る
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初デート お気にのワンピ ファスナーが かんで壊れて 気分が滅入る
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切りすぎた爪の行方を探してる 空虚に浮かぶあなた三日月
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会えない日指折り数えて溜め息を 今夜もホットミルクが苦い
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秋袷洋服店に入り込み半袖Yシャツ探す不思議さ
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インテリがマッチョイズムに回帰して達したあとに求める握手
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星の数ほどいる美女も結局は彼氏持ってて俺とは無縁
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こいのうた好きだったんだ十年前 いまでは我が子が一番なのです
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酔いどれできみへの思いたどりつつゼロとの変化におどろく二日め
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あの枯葉それから一歩踏みしめてここでクシャッと心地よい音
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「イエティが捕まらないのはなぜだろう?」「そりゃあもちろん捕まってるから」
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立ち上る虹色の滝がよく見えて、しかも7色ですごく映えた
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爪を切り幼くなった指先で 起こすプルタブ麦酒は苦い
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私、まだ、言葉遣いが下手だから、ちょっとごめんね、抱きしめさせて
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君の苦しみを分かった気になって泣きそうになるのをやめたくて
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