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救われる一語も知らず磔刑を見送っていたわたしはユダだ
1
夢現つなぐ言葉の海原に揺られBlueskyに鳥は
2
濁点を抱えた暗い嗚咽のみ穿たれてゆく殯の夜に
2
水面の向こうにゆけばもう一度その睦言を聴けるのですか
3
両腕は花に嵐を抱きとめて不可知の声を待ちわびている
1
明け方に馬鹿らしさだけ持ち越してことばはすでにため息の底
4
月へ征くあしを踏み出す影にすら若葉が芽吹く うさぎがわらう
3
窓の外 冷たい雨音 春時雨 一雨ごとに 蕾ふくらせ
6
わたしたち肌色ひとつで透明になる おなじ血潮をもっているのに
3
花が咲くのはいつ頃だろう いにしへのみやこに咲いた花の蕾は
4
ひらがなを辿る道すじ 指先で千年前のことばをなぞる
8
時経ても言葉があろうはずもなく おかえりなさいに代わる花束
5
追いつけず横断歩道渡る孫遠く見送る祖母を見送る
6
筍を 炊けといふから炊いたけど 腹持ちさせんと 唐揚げも添える
3
サバを焼き 白飯を炊き 御御御付 日本に生まれて よかったわ
7
毎年の弥生の歌会は挽歌にて章子を詠う涙交えて
12
ためらいなく席を譲ったあの人の綺麗な横顔が眩しかった
10
巡り来る三度目の月「この会の後を頼む」と短いライン置き逝く章子
11
凪静か音無く漁船横切りて 春のおぼろに半島霞みぬ
21
加藤秀俊著『九十歳のラブレター』に心揺さぶらる 吾も書かむか
5
春先の 夜道走りし アルファード エゴの輩か 爆音漏れり
5
眠れずに朝を迎えた六時過ぎ心配事は不調にさせる
12
優先席、電車にあるが、人生にはないか
3
人生は長いようで、短いようで、気の持ちようは逡巡する
6
心の中を詠む、簡単そうで、むずかしい、頭、心、からだ、笑
3
自分は、何のために働き、寝て、起きての繰り返し、そろそろゆっくりしたいね
2
始発電車、なんとなく、空いてるこの時間、まずは座れて、ホッと
3
この頃、生きているということは、身体の苦痛を感じることなんだなぁと
4
雨降りは、多少花粉弱まり、まずはホッと
5
暖かい朝、でも雨雲迫る都心、春の雨☔️に乾杯
3
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