カーテンを 開けて初めて 知りました 外はこんなに 明るいのですね
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もしかしてわたしは虎に近いのか池をしばらく見つめてる猫
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その光るバナナの皮をむいたならまあ猿顔のかぐや姫が
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仮想世界 誰でもヒーローになれる時代 私はどこでも空気の存在
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死ぬ前に 初期化しておく パソコンは 君知らない 謎の入り口
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あの日から 許せないことも減ってきて。生きてるだけで すごいじゃないか。
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やわらかい 真綿のようなその声で 僕はたやすく 狂いそうです
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雪白々 叶うとも知らせは来ぬ
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雪けむり除雪機は噴く晴れの日にきえゆくまにまのいろの舞
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内臓の五枚の画像順々に見せられているクリスマス・イブ
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けい」の字をちゃんと書けるか確信をもちやらぬうちもう「もっとも」だ
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闇鍋はくろくはないしあとはほら心の闇は闇ですらない
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のび太くん、どこでもドアを壊しましょ。ここはふたりでいっぱいだから
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僕の中に 確かに居てた 神は去り こころは再び 抜け殻となる
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砕け散った 僕のハートを 貼り合わせ また砕け散る その繰り返し
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祖母に聞く 日中何して過ごしてる? 祖母は言う 地図と歴史書読んでるの
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手ほどきの淫乱まがいもハンパゆえどこまでもゆくキミのもとまで。
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暴虐な 暴れん坊が 死を迎え 体調崩す 悲しき最期
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雪が舞う 帰ることのない 故郷の 武庫津むこつの山に 雪はあるかな
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肺なんか凍ってしまえ思い切り息を吸い込み雪へ踏み出す
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膝に乗せ悩む頭の湯気に立つ冬の木枯らし外の恋路と
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暖房の捻り惑わす君と抱く恋の顔した朝を迎えた
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文字、数の限り尽くせず話す日の声に応える「好き」と会話は
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スヤスヤと眠る寝落ちまでうつぶせ腹部の温もりも化す
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味方だけ部屋には招く豚肉の脂が残る片手鍋だけ
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宵越しの金を持たない酔いどれの頭痛くてポカリスエット
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冷気暖気冷気暖気冷気暖気で半分ずつになる身体
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貴方なの?運命の人出会えたね間違ってても今は飛び込む
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あと何年こんな苦労を続けるの?貨幣制度?一体誰が作ったの?
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青い潮溜り間隙指抜けず 愛の何某空に見えつつ
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