傷ついたきみのほうがうつくしい いつか呪って四度死ぬから
3
春の午後 庭の片隅 咲く花の たくましかりき 命の連鎖
18
沈みゆく 船から落ちて 思うこと 私だけでも 生き延びてやる
2
曇天の 桜の下で思うこと さっさと散って 終わってしまえ
3
あまのじゃく気持ち裏腹吐き出せず 桜見上げてため息ひとつ
6
些細事故 トークゲームの主人公 まるで今だけ 明日はもう夢
4
我が心 揺さぶる讃歌 エルサレム 今こそ進め 迷うことなく
4
朝刊のガザの惨状目に止まり自分の有り様ありよう羞恥覚える
6
流されて思ひしわれは儚くてほんに見つけしわれの明るさ
6
桜見てテントウムシも寝転がり秒で寝られるレジャーのシート
5
ゾクゾクとおっさんたちが集結し打ちっ放しの割引の朝
5
あの角の 桜の樹の下 薄紅の 花びらでできた 水たまり覗く
5
三年生線一本を足せばよい来年からは魔の名前つけ
6
空見上げ 桔梗色付く 十八時 自分の影に 今日はさよなら
2
父親のラインアイコン画像見て稲垣足穂好きだと知った
11
居酒屋の看板朝に灯が消えておとなは今が黄昏れなのか
27
腕の中とろ〜りとろとろ溶けてゆくミルクになったあなたのことも
5
笑うこと自分のままで生きること間違いだけどゆるしてほしい
4
来し方をふり返るなら老いて恋ただエチケットのみ備はりつ
5
眠る猫景色の変わる車窓からひどく空虚な光が注ぐ
5
音楽は私のそばに寄り添ってひとりじゃないと心に触れる
19
咲きををり にほへる花は御佛みほとけを つつみていは灌佛會くわんぶつゑかな
7
飛行機の窓から見える香港の夜景は空から撒いた宝石
12
今年また老い木の桜咲きにけりわが身の春は何か帰らぬ
9
限られた淡き桜と居る日々はbacknumberバクナン の歌ぐらい切ない
10
傷をして献花に向かふひとときの桜は白き五弁とぞ思ふ
5
月影に煌めく海の白き街 夢を彷徨う白衣びゃくえの少女
6
時を刻むは 時計の針よ 心共に 流れゆくもの 想いは止まず
5
草原に立ちて眺める空の果て ひかりかげを瞳に宿して
6
もう少しお昼寝しよう 午前見た桜の丘の夢でも見よう
41