ピアノ線製の泡立て器で立てた角が弱って、初夏が来る
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しっかりと殺してあげなきゃ何度でも浮かび上がってくる恋心
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初めから 後悔すると 知りながら 行動すれば 愚かな結果
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人生は 望むべきもの 見つけ出し 貫徹すべし 幸福のため
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地獄とは 血の海でなし 針の山 それよりきつい 後悔の念
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永遠に 生きるのならば 愛がいる 愛がないなら 地獄と同じ
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永遠の 命以上に 大切な ものがあるなら 言ってみたまえ
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言い分が あるならそれを 言うがいい 正当ならば 神も咎めず
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評価など 世間に頼む ものでなし 自分と神の 一対一で
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完璧は 難しいもの 完璧に 向かう努力は 日々コツコツと
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見積もりは 大切なのだ 設計図 間違ってれば やり直しやね
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引き返し 今あるもので もう一度 できることから やり直しやな
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すやすやと眠る彼女の吐く息はタバコの香り僕も喫煙者
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君はいま夏の概念ひらひらとゆれる衣服に波打つ光
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ひさかたの光のどけき春の日に聞こえる歌、鳥の歌、空
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こぼれ落ちる雫のように生きていてあなたの窓の水路をなぞる
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反帝の立て看板を担架とせむ無援のひとを送る葬列
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雨だれが目覚まし時計午前7時暁と屋根を叩いてる音
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海峡を渡る列車は ちょっとだけ 此処を離れて 死電区間デッド・セクション
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あの夏にあなたがくれた赤い傘いまもだいじにしまっているよ
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しあわせは失う前に気づきたい青きリンゴをガリリと齧る
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明日には五歳のきみの手をにぎる あったかいねちょっとさびしいね
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星図にはなき星探す人がいてホットココアはゆたかに香る
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茜空はいつも青を孕む よく笑う人にもある悲の部分
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本心は欄外にあり 今ならば太宰の気持ちわかるよ解る
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梅雨さなかあたかも天に手を伸ばすように咲くんだね立葵は
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立葵のような人になりたいとつぶやく君に「もうなってるよ」
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浴びていることに気づかず浴びていた慈雨 母の日にカーネーションを
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「お母さん」あと何億回だって呼ばれたかったよあなたの声に
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もうどこにもいない人を今日もまた映像として脳が見ている
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