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あの時ホームの先に立つのが怖かった私 その先にいる
1
君と合うもの?趣味も馬も合わないさ。合うものなんて、目ぐらいかな。
1
短歌とはルールで遊び差し出した誰のものでもない言葉たち
5
ルールって
従
(
したが
)
うものじゃないんだな それで遊べばそれで良いんだ
0
言葉って
操
(
あやつ
)
るものじゃないんだな 自然と湧いて
溢
(
あふ
)
れ出るんだ
3
いいかげん三十五度の夏なのにこんなだっけとびっくりしてる
1
夏の陽に しだれ柳も 目を背け 嫌な気分に 癒しの雲よ
2
深海に勇み泳げば 苔の餌 沸き立つ泡で 深呼吸を
1
交差点 「私のことまだ好きなの?」と 聞けないままの 右手がひとつ
0
舌の根てふつー絶対乾かんやんマジ日本語さあ、てお菓子休憩
3
「Ziploc」刻まれている冷凍のカレーよきっとつらかったろう
1
風笑ふ 春を誘ひて 花見酒 酔ひて
塩梅
(
あんばい
)
忘れたるやと
4
かはらざる 道を歩けば 散る花の 雪と覚ゆる 風の冷たさ
3
天
(
あま
)
つ月 あまたの星を ふらせ給へ 星無き夜にて 君と語らむ
4
強烈な日差しと熱に雨雲が追いやられてく惜しまれもせず
3
稗
(
ひえ
)
や
粟
(
あわ
)
今で言うならスーパーの消費期限の切れた惣菜
1
褒められて素直に喜べない僕はきっと何かが邪魔してるんだ
0
したあとに すぐ寝た男の 鼻ツマむ わたしが寝るまで うなされやがれ
3
梅雨明けて夏来たるらしクールビズ 犬は舌出し猫はとろける
2
熱々の回鍋肉に救われて
来
(
きた
)
る終末を少し忘れよう
3
ばけものが世界の裂け目から這い出し街を焼く夢をみて春彼岸
1
粗く溶けてゆく雪、残酷に夢が解かれ、むきだしの年度末を歩けない
0
また無駄に一日を消費す 等速で死と消滅へ近付いているのに
2
切り裂くがごと歓びの声交わし合ひ白鳥征けり天をしるべに
1
あのさ、いい?あんたの親父悪いけど、善と名乗って俺を刺したよ
2
知ってるかい?結婚式のあの風船、今ウミガメの胃の中だってさ
1
雨ほどに色鮮やかな紫陽花を見上げる子らの黒髪ぞ光る
1
「あらすじはダメです。心を書きましょう」田島ジュンコよ何故に夕暮れ
0
情愛が結晶化したとさロンドンと博多に落ちた二粒の砂
0
恋愛をする気は更々無いけれどあなたのことは愛してるのよ
1
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