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東風
(
あゆかぜ
)
の
招
(
を
)
きてし雨のぬるければ
雪消
(
ゆきげ
)
せせらき
生吹
(
ふふき
)
かいまむ
3
いつの間に蕾をぎゅっと握り締め梅は春呼ぶ準備をしてた
11
バレンタイン 買ったら終わった気になって 本命
(
ダンナの
)
チョコをどこにしまったっけ(探さなきゃ)
9
紅梅の花の香満ちる風に待つ めじろの来る日細枝ゆらし
13
短歌会はじめましてのメンバーは 微笑む春の静かに立つ日
5
思い出すいいことばかり先輩の逝ってしまった最後の夜に
4
発表
13
時 瞬間滲む
6
0
3
8
サクラ
12
手元には ヨーカン三つ 飴五つ 菓子サバイバル 笑ひてしのぐ
9
先輩のマニキュアの色深緑 森に触れたり恐れもせずに
4
悪口も愚痴も自慢もあなたから聞きたくないと星だけ見る夜
5
唯一のご主人様を持たぬまま仕えることに仕えるわたし
6
中止やらお店ブランドリニューアルお互い共に苦心しており
10
泣きながら聞いた浜辺の波音に楽器のような螺旋をこぼす
7
ほんとうにドアがつめたい昨日から誰もここには帰らないので
8
動画見て体操する母生真面目な 指先ピンの腕上げ下ろし
9
暖冬も ここまで来たか 2月でも 4月の陽気 天気の予報
2
孤独感 半端なき世の この頃は 鳥が騒ぎて 梅が咲き出し
2
仕事なく 暇弄び 外へ出る 当てもなくただ 散歩の極み
3
遠くまで 歩いて来たな 茅ヶ岳 八ヶ岳見て 振り向けば富士
3
三人で黙って見ている番組で一人だけ笑う漫才悲し
7
忘れられ一晩外に干されてたタオルはためく空の青し
3
うちなびく 花の
樞
(
とぼそ
)
を
〆切
(
しめき
)
りて その
香
(
か
)
を
欲
(
ほ
)
りすけふぞばかりは
3
たくづのの 白きをかぶる
嶺上
(
みねのへ
)
の 照りて目映ゆき
丹澤
(
たんざは
)
の春
4
人の死と老いを教える長寿銭隣家の遺影思い財布へ
3
サプライズ好きは似た者師匠から手紙と色紙貰う手渡し
5
ようやくに暦が弥生に変わる頃 閉じた本など読める気がする
22
河津川にそいて桜の道進む露天タコ焼き呼び込みの声
15
日の落ちた露天風呂より駿河湾溢れるお湯に罪悪感も
13
年度末の駆け込み受診か混みあひて聴診器さへ外す間もなし
6
飛行機を降りて感じる湿り気を、これが地元と君に話した
6
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