天にいる夫つまの面影立ち尽くし見つめ続けるまるで不審者
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悲しみは 人それぞれに 違うもの 涙を流す それだけじゃない
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全身で深く息するようにただただ一心に恋をしており
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朝が来た バタバタバッタ する中で ひょうひょうと咲く 純白のバラ
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愛だとか倦怠だとか恋だとか分からないから教えてください
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どの夜も眠る前には君といる遠い記憶の向こう側の君
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好きな人 明朝体で話す人 三点リーダを二個使う人
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手を振って 僕に駆け寄る 君見つけ 胸が高鳴る 初デートの日
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愛しさがあふれて心に収まらず苦しくなるのね恋というのは
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切り通し木々の間(ま)から降るものは 光のシャワー心を洗い  
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ひらひらと袖を揺らして歩いてく後ろ姿をそっと切り取る
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小雨降る森の奥ってなんか好き…いや、別に「住みたい」とかでは
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句読点、三点リーダに鉤括弧 世界にひとあじ魔法のスパイス
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「同じ曲 何度も聴く人依存気質」好きなんだもの何度も聴くわ
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口紅を塗る君の目に映ってる いつもと違う私の姿
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敵わないどんなスーパースターだって私にとっては君が一番
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‪駅前のひと、ひと、ひとを探さないことがこんなに心が軽い‬
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もうずっとあなたのために死にたくてあなたのせいで生きていたいの
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カラカラの 心に水を あげましょう 綺麗な花が 咲きますように
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傘ひらく 舞い降りてきた 真っ白な 雪の妖精 花を咲かせる
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故郷ふるさとに煙草を持たず帰るのは大人の僕を忘れたいから
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真っ暗な窓辺でひとり夜景みる遠くで見える無数の花火
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さざんかの小径をゆけば冬うららちるちるみちる啼きかはす鳥
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寒いから ポッケにカイロ 隠し持つ 冷えた君の手 暖めるため
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感性の 違う相手と 過ごす時間 たまに疲れて 帰りたくなる
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葉も花も散る冬枯れの木立にもささやかながら新芽が出てて
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剥がれたネイルを眺める昼下がり また不完全になった私
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ハンバーグ弁当百円引きだからいそいそと買う一人の夜に
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一年ひととせが過ぎても今も鮮やかに瞼に浮かぶあの日の笑顔
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一番に二人一組になれないで大人になった いつまでも一人
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