‪名を知らぬ花もわたしの名を知らずやさしい風の吹く街をゆく‬
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‪笑われてないこと確認して走る好きなフォームで 好きなフォームで‬
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チラシで見たカレーが食べたくて行ったのに
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後悔も 落胆するのも 飽きちゃった 地球にまだない 感情探し
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月が消え 星が瞬く てっぺん前 異星人達も 見てるのかな
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お互いの好みを貸し借りするうちに混ざって増えてく共通の「好き」
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あいまいな、あいまいな微熱のおわり さむいとさみしい似ているように
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誰よりも弱い部分を見せられないそれが私の弱さなんです
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こうやって五十の三十一乗のひとつを無駄に消費していく
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セックスをしないと出られない部屋で君と餓死することが夢です
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人生の酸いも甘いも味わった歳になる頃に短歌は書けない
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たばこの火 様々な場面 蘇る やっぱり貴殿あなたに 染まりたかったな
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高円寺 誰と歩くの 高架下 続くよお酒と うたげどこまでも
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もう暮れていいよ夏日の夕方は君を待つには少し長くて
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ドレッシングのように振ろうよ 正義とか意見の相違は混ぜてしまおう
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カンカンカン幼き頃は踏切りの音聞けば即電車見に行く
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仮初かりそめの 大好きだよと 愛してる 本音じゃないのに 信じたくなる謎
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面影を秘めればさらにうるはしき君は誰にぞ情けをかける
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また酔ひて星と街灯混ぜこぜで笑ひ交はむ二人きりにて
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クタクタの心を月がぼんやりと照らしているから家に帰れる
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Excelを京の都に見立ていうここはおそらく零条大路
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天国の番号札は順番が前後するのでご注意ください
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空っぽな自分にも何かあるはずと掘り下げてもはや底が見えてる
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思い出が遠く遠くになりすぎて君との歌はついぞ詠めない
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‪きみのこと歌にするたびかろやかに剥がれる未練と呼ぶ薄皮‬
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‪青春の象徴として思い出す君の笑顔がぼんやりひかる‬
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‪死んだあといちばん好きな歌になりまどろむようにたゆたってたい‬
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‪丁寧な暮らしのために外食で頼むグレープフルーツジュース‬
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魂があの人の名を呼んでいるのを訝しげに見続けている
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出窓にて驟雨眺める初夏の夕 切なさだけがただ蒸発す
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