諦めてあしたやるかと手間しごと急がば回る家宝寝て待つ
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煌々と月影映す屋根瓦 影絵のような街並みを撮る
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カニカマのパックに自分を詰めてみる 冷蔵庫でねむらせてください
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ネノさまへ 自分の歌を タップして 出て来た画面で 削除できます―編集もね―
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富士さんに 久しく会って雄大さ 感じ己の屑たるをしる
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水無月の 台風一過の 青空を どこへ行くのか 雲が飛ぶ翔ぶ
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狭い部屋八十八鍵の夢の跡重くて硬い朽ちない音を
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退職後再々雇用パートだとぼくもおなじだ友達なんだ
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蒼ざめたインドのエール一杯できみは帰ってしまいひとりで
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「ふさふさと生えた」と言った感性に 思わず笑った hydrangea(紫陽花)と
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見下ろせばぶち雉虎、黒猫が三竦みにて餌を待ちゐる
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馬の名に印ばかりを付けないで記念日くらい丸で囲めよ
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言の葉は 心を映す 画となりて 彩を増し 人を仕上げる
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鴨居から見てる人等の時代には豊かな時とまぶしい光
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その愛が上手くいっても違っても あの日の自分を忘れず生きたい
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白猫を 初めて抱いた 初夏の日に 身体の重さ 予想より上
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雲の上 一緒に居るのは 僕だけど、共に要るのはアイツなんだね
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君が開けた数年前のピアス跡しこりがいまだ取れないでいる
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目を見張る演技上手な子役見る 人生2週目可能性大
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好きなとこ10個あげよと言うキミに ひとつでいいよ全部が好きだよ
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水晶に刻まれしこの一条は 太古の空を翔けたいかずち
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マスク中口の両わきほうれい線いっこく堂の腹話人形
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日付変わる地球ほしの自転に私だけ乗り遅れてる取り残されてる
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春先に梅を扱う人を見て今年こそはと思うんだけど
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疾風よ私の不安風に乗せ 遥か世界に運んでおくれ
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あめふって あめりかざりがに あるまじろ あにーぱいるか あのにます。 / だいじょぶGoo`Job
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彼の目に見つめられるとうつむいて 何も言えない初恋だった
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キミと会うその日をひとり考える でも、たぶん、そう、想うは吾だけ
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落ち込んで きみからきいた カルチャークラブ 踊り出したく なるのはなぜ?
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弱いよな親なんだから強くなきゃ 息子の方がずっと大人で
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