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諍いの 限り知らずか 海向こう 平和謳歌は してられないか
5
さ
丹
(
に
)
頬
(
つら
)
ふ
妻
(
いも
)
が
手
(
て
)
を
取
(
と
)
り
新玉
(
あらたま
)
の
春
(
はる
)
の
野
(
の
)
を
共
(
とも
)
に
散歩
(
あり
)
く
楽
(
たの
)
しさ
1
父さんの肩から見上げた星の音は
1
オクターブ高く聞こえた
3
石鹸も キレイキレイでも 誤魔化せない
貴様
(
あなた
)
の生き血 刺青みたいに
0
踊ろうよ後の祭りと言われてもきみは太鼓をわたしは笛を
0
煎餅布団の適当さに惹かれる夜もある
0
太陽が 向こうの夜に 帰ってく これから来るのが 夜だと言うのに
0
夜が好き「明けない夜はない」なんてなんの救いにもなりません
0
ざわついた 胸の奥底で 叫びだす 本当は嫌で
見栄
(
プライド
)
ぼろぼろ
1
電話口 母と八割 喧嘩腰 いつまで経っても 子でいたいから
2
吾
(
わ
)
が
歩
(
あゆ
)
める
敷島之歌道
(
しきしまのみち
)
のその
先
(
さき
)
の
幸
(
さき
)
くあらなむ その
道
(
みち
)
の
先
(
さき
)
の
0
夏空の積乱雲を綿菓子と思うた頃にはもう戻れない
1
夢にまであなた出てきて泣いてるの あと少しだけ好きでいさせて
4
初鰹 カツレツにして 食べちゃいたい 勝つのは初夏の
細波
(
さざなみ
)
かしら
0
図書室で夢中で読んだ小説の出ない続編を一生待ってる
7
街灯と電子タバコの灯りだけ午前三時の小さな幻想
1
表情がわからないからいつもより口角上げる マスクの下で
1
贅沢は 味方なんです 負けたって 欲しがりますよ 感度のままに
1
カーテン無し どこぞの家から 光漏れ テレビが瞬く 午前一時
1
今日が明日だと気づくとき→「じゃあまたね」「ばいばい」のあとの珈琲の温度
1
吐き出した一年ぶりの白い息 天に消えゆく秋の
亡骸
(
なきがら
)
1
激しさでさえさらり去ることを知るたぶん切なさは刹那さの誤字
3
恋なんてわからないけど失恋は幾度もしてるそんな気がする
2
元カレと腕組み見せつける今カノ 捨てた粗大ゴミ拾われた気分
1
欲を持ち、生きねばならぬ 平日の昼間に食べるピザLサイズ
1
コンビニの 明かり煌々と やるせなくて 女王気分
0
目を閉じて恋の破片の漂うをみればここにも宇宙があった
1
あと
3
秒 早く点滅していたら 君の隣で青を待てたの
4
生きていくために切り離した恋の分だけ軽くなったたましひ
3
指先で真っ赤な華を咲かせましょう わたしを見ないきみの心に
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