‪生きる希望は無くてもギターを弾くように生きたらそれでいいと思った‬
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ホームランバーのあたりを見せたくてホームランバーばかり買う夏
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字余りの余白のような関係で定型詩にはならない きっと
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僕は詩が書けないのです 雨が降り続ける君の部屋にいたとて
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‪幻肢痛かもしれない背中が痛いきっと翼を失ったんだ‬
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愛してる 言えず仕舞いの 十七年 チンして食えよ お父さんより
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近所にあるラーメン屋さんが夜更けまでは営業やっていなくて良かったと思う
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入口いりぐちちかくにくるまてつれば、苦労わづらひすくなく荷物ものはこ
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羞恥心 その場一つの 歯痒さは 難波の喧噪 または談笑
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アナウンス ともなく流れる ハーバーランド ゆらゆら君の 笑顔と帰ろう
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好きだよと 伝えてみたら違ったの あなたはあたしの なんだったんだろう
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日曜日 夜の狭間の 深淵で 踊り踊らされ 月まで届け
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大丈夫 いつだってキミを守るから 心配しないで 冒険してね
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需要など関係ないわ着る食べる好むもすべて私が決める
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愛、愛よ。そこにいるのか、見えぬのだ。出てきておくれひどく寂しい
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ヒメジョオン暑くも寒くも無い日には手ぶらでいようと言いたげに立つ
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夕刻過ぎのえも言えぬみぞおちのざわつきに名を付けるなら
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民度とは ゆがんだ口で 豪語する あなたの民度 いかがなものか
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カバー裏 君の消しゴムに恥ずかしそうに 書かれた名前は僕じゃなかった
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如月にミンミンゼミの大吹雪 春に抗え最期の吹雪
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昼ごろに お腹が空いて 出てみたら 南半球から 帰ってきました
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顔のしたなべてどくろとおもふときほのかに白きどくだみの花
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褐色の洒落た名前の黒糖のいつかの夏に食べた蒸しパン
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UTAKATAの 心優しき住民の 愛しい言葉で 励まされる日々
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日曜日 窓から青い風が吹く まだまどろみたいよ 夏の始まり
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三次会相容れなかったお互いの心が少し溶けた気がした
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帰り道 夜風に押され夏のペダル スイっと星まで寄り道しよか
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メンヘラが優しい人と付き合って薄れゆく殺意キロクだけでも
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‪計算で切り捨てられた小数点以下はそれからどこへ行ったの
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あなただけは何も知らないままでいい 今夜こぼれた涙のいろも
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