アパートでペット飼ってる人の事、密告する側立ちたくは無い
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網戸越し気配に歩み停めた窓仔猫転がる隣棟の部屋
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さきおわり きのうはさかぬ あさがおの えんどまーくか 黄色葉あざやぐ 
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葉影よりとび出でし蜂ぶぶと飛び、くれなづむ道。とび逃ぐ、われは!
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君のためなんかじゃなくて この胸が もう無理だから ごめんさよなら
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お風呂場で君と歌った「千と千尋〜」 Aメロだけが無限にループし
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日が沈み 玄関出でて 着信音 いよいよ秋だと 虫たち発信
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朝寒く昼は暑くて夜寒い着る服悩む神無月の日
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もしかして 違和感醸す炊飯器 開けて嬉しき 「栗ごはんかよ」
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秋になり 暖かいだけ それだけで 幸せ感じ なんだかチョロい
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冬ごもり晴るる野辺にし出でくれば わつとふきたうあまたあらはる
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花ぐはし桜降る夜の山々を越えさりくればあとははかなく
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白秋も利玄啄木牧水もわれは愛してやまずなりけり
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祭り済む小さき村に笛の音の聞こえた様な秋の風吹く
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時雨しぐるるやこの秋初の寒気らし暖房オン・オフ老い二人いて
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砂浜で夏の化石を掘り返す 湿気た花火を闇が呑み込む
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壁がある ならしたを掘って その先へ 変なことしか できない脳に
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全部でまかせだ それじゃあ、君を信じた僕までもが でまかせじゃないか
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一票を400万円との試算あり投票率の低さの損失
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何事にも感謝を告げぬ昭和人しつけせぬまま半世紀過ぎ
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靴下も もそっと厚手に変わる頃 深まりし秋 履きて感じる
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明日こそ死ねますように、恐竜の絵を描きながら天井を見る
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チョコバニラのふたあける朝この星の今もどこかで人が殴られ
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引き潮の終わったはずの恋なのに またよせかえす切なさは何
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火傷みたいに熱い苦しい痛い十三歳のからだが叫ぶ
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悔しさを 認めたくない 一心で  何度でも打つ 剣道場
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ごめんねとその一言が聞けたなら許せることはたくさんあるのに
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朝寝して 温め直す筑前煮 具の歪さに苦笑いする
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枝々をられし銀杏いちょうの木にふるさき新葉の健気な黄色
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秋の空 思わず足を 止める人 美しいもの 写真に収め
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