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次の日は休みだからと遅くまで残業する冬の金曜
10
ひるからは ベッドでぴったりよりそって 君たち 双子のニャンコのようね
13
これ以上 下がらぬ気がする
298
(
ニーキュッパ
)
春キャベツ そっと明日のメモに
15
氷河溶けフィヨルドに注ぐ水の音 どこかで聞いたせつないメロディ
12
あれこれと 弟の声 騒がしい 離れて気づく 無いと寂しい
12
悲壮感被害者意識に酔いしれて 安全弱者の高み見物
5
あの頃は遠くに見えた青い空 今は窓辺に狭く切り取る
18
イヤホンの音量上げて誓う朝だれかの言葉に負けないように
14
先輩の訃報が続き愕として 具体性帯ぶ己の黄泉路
15
変わりなく身は独りでも魂を孤立させては愛の芽出ない
12
さよならを言い切る前に目の奥の星が砕けて流れて消えた
5
吹き抜ける北北西の風街灯に 小雪うつって消えておや猫
10
あのころは私の前で僕だったきみがあの子の前で言う俺
11
わたくしが原点Oを出発しあなたに重なる時間求めよ
8
悲の斜面見る人も無し黄昏の世の片隅の幸福論かな
10
義姉からの蘭展の絵は色冴えて
白一色
(
しろひといろ
)
の私のもとへ
22
痛ましい悲愴な顔のエイリアン人の世恥じて身をすくめおる
8
凍える手温度が溶けた昼時は笑った君が包んでくれた
6
白い息霧みたいに消え震えてて朧月だけ僕を見ている
8
寒さ増し川原に集う野鳥にもヒタヒタ寄せるインフレの波
16
下山後のランチの宴にぎやかにパンと珈琲セキレイも参加
17
鍵盤の上ぎこちなく踊る指 練習サボった日々悔やみつつ /ピアノ
20
「唇」を「ちくびる」と言うその声を屋根裏部屋にそっと閉まって
6
桃色に
猫
(
きみ
)
のお耳は 透き通り ただ静寂を 抱きしめている
29
顕わなる侮蔑混じりの憐憫に うんざりしたのもう疲れたの
9
おとなしい良い子だったな
幼顔
(
おさながお
)
思い出したり やっくん、安らかに‥
11
「かわいそう」言うだけ言って去って行く 邪魔せずにすらいられないのか
10
靴下を左右逆さに履いている ちょっと無理な僕 大丈夫な君
5
トイレットペーパー 2センチ残してる 骨は拾うが 生焼けかもな
8
怒りからくる涙ごと消し去って ここには誰もいませんでした
7
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