君に似た人を見つけた銀座線 違うと祈り目線をそらす
3
たい焼きを模様のように餡つけて頬張る君のほっぺ食べたい
1
青い鳥さえずる数を煽られて世界トレンド誰得なのか
0
扇風機、今日「強」にしてしまったらこの夏生きていけやしないよ
2
従順であることを指して「素直」という嫌味のような日本語がある
16
堀田言う「罪の対義は法律さ」 わたしはきっと「ない」と答える
3
立ち上がれ転んでもいい走り出せ向かい風ゆく君はまぶしい
8
真っ白いミルクのような君の嘘わかってるんだ、あたたかいって
11
はにかんでうつむく君を焼きつけた僕の瞳を君にあげたい
11
おもかげを 重ね合わせて後を追い 乗り込んだ 弱冷車両で 意味のない汗
0
叩いたりそっと優しく濡らしたり雨にもきっと感情がある
8
門限の時間なくなるまでずっと君と秒針刻んでいたい
0
失いしモノが多すぎ誘われたお酒はぬるめの燗がいい
0
朱い玉 あおい葉の間にのぞかせて 熟れてみればと初夏の挑発
0
アナタなど忘れ生きたい その旅に連れ去っておくれよ彗星
1
チョコの味忘れた頃にチョコ食べる 交わる甘さ今感じとけ
1
もう一度あの空見たいと願う時 人は誰でも優しくなれる
2
純白は夏の温度で透き通る 淡い葉脈 神秘的な手
0
紙の上潰れた虫を虫と読む ティッシュで包む 人の虚しさ
0
間違いが まかり通るが この世なり ひどい状態 それども生きん
0
非難する 人が偉大に 見える程 愚かじゃないよ 周りの人は
0
敵に背を 向けるよりかは 降伏を 敗戦の志士 なんの弁なし
0
強欲で 凄まじく事 逆風の 元でなおさら 地に潜らんと
0
罪多き この世にありて 清廉で 潔白なりや 否と叫びて
0
正論が 通らぬぐらい 当たり前 権力振るう 人は悟らず
0
それでなお 生きよ言われて 朝起きて 夜寝るまでに 善を行え
0
悪人と 気違い以外 いなくとも 逃げるわけには いかない世界
0
戦いを 恐れて勝利 得るような うまい話は おとぎの世界
0
手を出せば 炎に焼かれ 火傷する 何もしないと 冷凍保存
0
哀悼が響く欄干のふもとにて愛が芽生えた痕跡を見る
1