女郎蜘蛛がまだ生きていそうな風 タイヤに挟まるビニールが鳴る
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転んだとき 大丈夫と 大声で 騒ぎ立てる 女は嫌い
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おせっかい焼きの女は本音では 僕を下に見ているのだろう
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アルピコのバスに揺られてZUNさんは霊夢と帰る神城村へ
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無意識に時の端境越えて行き今辿り着くM字坑口
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肌寒いS鑛山の廃坑はリアルダンジョンそのものである
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不気味なり逢魔時の屋陰に首をもたげてゐる件かな
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不気味なり逢魔時の蝉のこゑ絶え間もなしに響き渡れり
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私には何ちゃら肌着向かぬのかこの冬からもう迷わずにすみ
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公園に蝉の幼虫捕るなとか張り紙する市は住みたくないんだ
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公園の落葉は自由にもってけと張り紙する市に住みたかったよ
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幼影おさなかげ。同じ歩幅で歩けども、大人の影は「君が見えず」と。
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心の、耳を澄まして走りゆく。過去の影から追われながらも
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死なないで。高く買われたもんだなぁ。この死に宿る規模の経済
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揺らぐ朝。心の波を漂いて、見つめる先に霞さえ無し
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ばらばらと花びらが散る山茶花さざんかは花ごと落ちる椿つばき羨む
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寒風に夏のベゴニア晒されて開いたままの花が固まる
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雪深し 追いかける足 おぼつかず 先をゆく君 振り返り笑む
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今日の予定 風船に聞く 風まかせ 自由気ままに 寅さんになる
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静けさの 誰もいない 公園で 枯葉が舞って 音なき音が
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駅送りブルートゥース途切れ行くしばし眺める我が子の姿
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雪積むもキツネの見廻り抜かりなくわが家の花壇を斜め横断
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けたのかれているのかうつせみのきにかかかりしは七十路のひと
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もうそろそろ PMSさん 気配する 女子って半月はんつきは 不調期間だねぇ(ため息)
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おもむろに隠した本意の数々を積み上げたとて君が見えない
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四時半に起きるつもりで目覚ましをかけてもどうせ布団に負ける
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何十年探し続けた貴方宝物 今このスマホに静かに眠る
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カーテン越しひかる陽射しは暖かだ 部屋は温々ぬくぬく外は厳冬
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図書館でインコの飼育本借りた子のアピールを受け流す午後
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いいかんじに 蜜の入りたる りんご切り ハイとひときれ 吟味しキミ
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