「指先で送る君へのメッセージ」あの頃よりも軽くなったね
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失恋し暴食今季服合わず運動これは何の秋かと
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この世には片隅などはなく全て宇宙の中心なんじゃないかな
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単純に、毎日壁だけ見ていると夢でも壁を見るようになる。
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大洗ベンチの列に海の風斜めに伸びる夏の面影
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コンビニで買ったプッチンするプリン いつもプッチンしないで食べる
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ファミレスに千円出すけどあの頃のミラノ風ドリアに勝てない
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納品で通り抜けるや商店街 ひと際寂し祭りのあとは
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三日目は歩き疲れて即寝落ち 狙い通りだ明日も行こう
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親しくもない同級生見る地元 マスク理由にスルー決めこむ
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細道を交代交代手をつなぎ 聴こえてきたね祭囃子が
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三年ぶり賑わう祭り お揃いと見えなくもない甚平着せて
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スマホの 汚れた画面を 拭く時は 全て忘れる 失恋さえも
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あの人が俺を好きとか嫌いとかそれで生死を決めちゃう年頃
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窓の外 電柱登る工事屋さん 彼でこっそり孤独を埋める
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我が母校 学園祭をやるという 縁遠く思う 初秋の知らせ
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朝方の君の手を取りぼやけてるコンタクトレンズ越しに見る夢
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足元に立ち見下ろせば真っ直ぐに伸びている影のような寝姿
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リモートでリゾートの話しを聞く 生きたくなりました
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どこからでも切れますという嘘もみな溶かせよ粉末スープのうしお
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ゆらゆらとバスに合わせて右、ひだり 橙の手すりにしがみつく僕
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残る酔いに昨夜の席を思い出して 反省しながらみそ汁をのむ
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チューニング狂ったままでも構わない君のホントの声が聴きたい
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「行かないで」時をつかもうとするけれど  指すり抜ける砂時計の砂
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白き月木立を渡る楽の音にまっさらな涙流れ止めるな
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手作りのベニヤの板の看板が墓標のようにただ、佇む
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もう二度と会えぬあの日のあの人が今日もまた増える二十六の夜
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雑だけど正しい声がこの耳に届く頃には死んでるよ君
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逃げたいと望む心の自由だけ十分にあるらしい監獄
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相手のね目を見てるようで見れてない 私が見てるの目に映った自分
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