かの国葬そうぎ 嫌な知人の最期に似 送り出しも 苦痛のみなり
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ストーリー 刹那的に声発す者 ちゃんと物語紡いでる者
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フルサイズセンサー積んだRX1コンデジを今日も片手に夜に駆ける
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心理的安全性が損なわれ春からずっと下ってる腹
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「同じ事何度も言わせないでくれ」口に出したら私の負け
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抱くほどにヒトの違いを知る夜に名前の知らない骨がぶつかる
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白日傘軽く畳んで夏の日を終えた木槿の花横たわる
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秋が産む稲穂の波へ畦道はモーゼが通るようにのびゆく
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飢えにより幼形成熟発動し お猿はヒトになりにけるかな
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木の上で物を食ってたお猿さん 木から降りたら食うものはなし
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病院の待合室でふと思う ここにいるのはみな病人だ
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「アタシ、キレイ?」 SNSに 跋扈する パステルカラーの 口裂け女
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夏過ぎて最初に長袖着る人を僕はひそかに尊敬してる
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今はまだハードル低いパパスゴイ 冷凍バナナ砕いただけで
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南国の果実のような嘘つかれできただろうか素っ気ないふり
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レスポンス クレしんみたいおかえりとただいまが逆こどもアルアル
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さり気ない所作から分かる美しさ 下げるこうべは時を止めたり
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カキフライ広島県産 文字だけで食欲そそる幟旗のぼりばたかな
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統一も創価も与党ある意味で信教自由保障している
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ほろ酔いの妻は語れりキンキ愛 断乳褒める剛のように
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段ボールシールを貼って即席の神輿完成ソイヤと担ぐ
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なんとなく世界に抗いたくなって千円カットで坊主にした夏
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付き合って欲しいのではなく可能なら今すぐ結婚して欲しいと思う
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台風の季節になると思い出す傘で無限に遊べてた帰路
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音楽や映画やあらゆるサービスや人生なんて所詮サブスク
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「指先で送る君へのメッセージ」あの頃よりも軽くなったね
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失恋し暴食今季服合わず運動これは何の秋かと
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この世には片隅などはなく全て宇宙の中心なんじゃないかな
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単純に、毎日壁だけ見ていると夢でも壁を見るようになる。
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大洗ベンチの列に海の風斜めに伸びる夏の面影
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