ほんとうに 大事なものは ただ一つ 人を愛する それだけのこと
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虚飾など 無駄なものだよ 捨てちゃいな ほんとの自分 大切にしな
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捨てるなら 与えようとは また然り ジャンクは捨てよ ダイヤ求めて
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加齢とは 命を失い 果てるまで 劣化しつつも 円熟の域
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ボロボロの ギターを買って 自分では 新たな門出 64の
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プレゼントは消えものって決めてんだ 惜しまれたいし忘れられたい
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ジャンク品 漁る私は ジャンク品 ハードオフとか 万代書店
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あの人に 心がなくて 別世界 高嶺の花に 舞い戻りつつ
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はるさめが アレルゲンとは 知らなんだ ステロイドしか 命救えず
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なぜきみはひとのおしりのにおいなど嗅ぐのかチビを問い詰めてみる
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海になる、道中「そういやあの頃は、川の水だったこともあったなあ」
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器には従いながらも時の力でやがて海となる水の力だ
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街を行く誰かの願いを叶えるために、手足は生えてる。ケチにならんで
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僕の願い、叶えられるのはいつも誰かで、それを忘れるいつもの僕だ
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帰ろうよ、今日の心の着地点探しあぐねる誰そ彼の道
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おつかいを頼んだときはアイスもね 早く帰って来てほしいから
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とんがったネイルとは裏腹にどこまでも丸くて優しいあの子
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の翼ふたつ生やした死の天使お国のためにいのちください
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鮎釣りで虻に刺されたあの時はまだあの人が嫁さんだった
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友達の家に蒲団が干してある三十年も会ってないけど
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ドブ川の橋の上から背負ってたリュックサックの荷物を棄てる
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楽しみは家に帰ってエアコンを入れてぬくぬくテレビ見ること
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辞めないで続けることはしんどいが辞めてしまえばもっとしんどい
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コンビニの彼女の指に触れたくてカードしまってコイン差し出す
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幸せは顔も姿も知らぬ人失意ばかりがただ顔馴染み
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「これもねぇ、八分前の光です。」 理科室は秒速三十万を浴びて
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くらやみに かんかくとけて じがもきえ ぶんかいされて あさに析出
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紫のシャツとグレーのマフラーは君が教えてくれた正解
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凍てついた夜にぽつんとあらわれる三日月 小指の爪と見紛う
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年末で二軒隣のシャッターは開かずの扉 張り紙が舞い
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