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満開の入学式よ今年からクラス替えない新一年生
10
向いていることと好きなことは違う 例えば孤独とか
2
食卓に予想だにせんコメ不足明日のディナーはパンかパスタか
6
よほど天も驚いたとみえる 我が植栽した途端 降雨すべて退きたり
6
なんてことない歌ですがいちおうは書きとめておくけふのメモワール
5
きみのこと二度と考えたくなくてシステム手帳の余白を殺す
5
七十年 宛名違いの恋文をはじまりにしたふたりの歩み
4
好きなこと なんでもできる この頃は 本性がでる そういう仕組み
3
小魚を 呑み込む姿 凄まじく でかい鯉なら 内臓狙い
2
あの鷺が 美しいのに 池に鯉 狙っていたと 聞いて驚く
3
この世では うまくいかない こともあり 俯くなかれ 未来があるさ
2
地主から ねぎを貰って 土地借りる 算段つける 次のステップ
4
余寒超え 散るのを
堪
(
こら
)
え 校舎前 新入生を 迎える桜
21
薄闇のなかに一本伸びている
骸
(
むくろ
)
の腕のようなススキが
6
忙しない春に見るからいいんだよ 散ってしまうよ後日はないよ
10
とりあえず食えて払えて上出来じゃん残高忘れて桜見ようぜ
10
銀行でみな暗い顔しておりぬ 国会中継と通帳見つめて
7
振替のついでの記帳を嫌がった君のとこではNISAやらない
4
よろめいて小屋出る犬の瞳には 桜がうつる来年も見ようね
13
ホテルから眠った街を見下ろして 一人の夜は楽しい寂しい
8
父や母 兄弟の死の後に 生き残る意味 私に告げよ
5
椋鳥も桜の下ではしとやかでゴミ袋なぞついばみもせず
8
あの頃に肩の力を抜けたなら違う私が待っていたかも
14
うららかな陽気はのこり3日ほど 桜流しの雨となるかな
21
このところ よくフミフミを しているよ ちま猫ちゃんは あまえたいのよ
16
貴女など所詮他人と思いつつせめて言葉は尽くすべきかと
4
おこもりを続けていると見えてくるほんとの気持ちほんとの願い
7
同志より歌の興趣を教えられ我の心の一部となりて
8
春の日に人の少ない公園でベンチに腰掛け靴を脱いだら
11
足を止め空を仰いで掛けているマスクをずらす桜木の下
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