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バスを降り 紅き
白粉花
(
オシロイバナ
)
香る 蝉時雨と 夕涼みの月と
18
なつむしの エコー︵残響︶ながなが 尾をひいて みみなりみたいと ひるねにおちる
17
消えた火から 煙が月へ 昇るなら ずっとみていよう 満ちても欠けても
6
多様化の 社会の波に 揉まれても 自分の足で 歩み行きたし
21
一時間 クーラーべやで ひえたから やきそばくらいは いためてみせる
19
もともとは我ら他人さ違う人ちがうからこそあなたと生きたい
7
木陰にて 思い出したる 風のおと ただひたすらに 楽しき日
5
米よりもケーキを炊いてばかりいるアイデンティティ崩壊の危機
6
この最も暑き夜にこそ ポトフする トマトポトフと 敢えて呼ぼうぞ(蒸し大豆いり)
17
宝くじ売り場に並ぶ人の顔みんな真顔で誰も笑わず
6
(おおきめの)保冷剤 タオルでつつみ 扇風機ウラ 冷風扇には およばぬけれど \とけたしずくの蒸発熱も
15
終業式 終えて駆け出す小学生 綿アメ千切って高し夏空
8
おいなりに ばけそこなって おみそしる なつのおあげは あしはやい \あぶらあげにカビ
14
奥方の
頭
(
ず
)
にかぎろひの湯気見えてかへり見の間なく
運
(
ツキ
)
傾きぬ / 人麻呂 meets 令和
10
泣きながら 笑うわたしを 誰もしらず 鏡に放つ 私の狂気
8
風鈴の音が混ざって夏の空やけに重たい夜が近づく
6
部活後に 友とだらだら 長話 気づけば空に 涼月ひとつ
9
埋まってた 夏の予定に 感づいて 作り笑顔で 背中を押した
10
光差す 向日葵色の 海を行く 麦藁帽の 君に手を振る
8
夜太鼓 五尺五寸の おのこの背 ただに打ち抜く 実らぬその実
5
涙声の
朋友
(
とも
)
から急に電話鳴り 一緒に泣いたり すこし笑ったり
14
日盛りの 緑したたる 蝉しぐれ 麦藁帽子に 青いリボンを
7
助っ人で来たのに邪魔をした私 アイスクリーム奥歯にしみる
11
「オレも行く!」幼い発音懐かしすぎて私も真似た「オレ…」ああ、いや、こっち見ないで、オレ
4
「暑い」など口に出すのも嫌だけど断る口実「暑くて無理です」
21
虫避けて 曲がるまがる 帰り道 夏の冒険 開幕の合図
8
朝ラッシュから解放されし 羽根を伸ばす少女達の 夏休み
20
私には寒すぎる設定温度 となりで君が寝てくれるよう
6
7月が やっと終わりに なる頃に こんな温度じゃ 8月地獄
6
正直に 生きてきました その結果 中古のパッソ 11万キロ
4
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