電話のない家庭がクラスに二軒あるそんな二軒の初恋だつた
2
横浜の夜は愛欲 恋人も濡れる街角桑田の世界
0
パソコンに突っ伏して寝た先輩にあげるポカリを自販機で買う
3
風寒み開かぬ梅の木の間よりさすがに霞む夕月夜かな
2
好き嫌い?分からぬ彼は傷心か 核心避ける保身の乙女あなた
0
殴る・蹴る・痣・傷・骨折無いならば安心(でもね心は痛むよ)
0
心臓を握りつぶせる握力で私の心をへし折る貴方
1
災いにここを先途と騷ぎ立て轉じて福を招き込む才
2
くの字なる擬體まなこの見る色の白きひかりと燃やせし障り
0
締切の躙りて寄れば賽の目の殘骸置ゐて冬の月影
1
犯人は逃走しており特徴は 心に傷がある との事です
5
生きている人間なのでこの雪と同じ温度になれず寂しい
6
吾子の工夫 単三で走るソーラーカー 動かないなら仕方ないよね
2
野生鹿 裏のお家で冬支度 工事の予定 如何に伝えん
8
私たち おそろいですね 目の数が利き手が星が怒る理由が
3
大寒を 過ぎてさらなる 大寒波 我が家の子猫 安心に眠る
1
独り身と 冬の寒さに 震う身を まぐわう熱で 温む吾妹
1
「✕ ✕ ✕‪‪ ‪‬‪‪‪‪‪‪‪‪✕ ✕ 」たった五文字を飲み込んで言えないままの夜が明けるよ
3
雪化粧するためあの樹は美白中。アスファルト蹴って家路をゆく
0
喉刺さる鯖骨痛し取れもせず前歯無ければ魚食うなよ
1
アクリルの絵の具の匂い 来世では君の介護をさせてください
4
だいすき、を 冗談などとは察せずに 笑いも返せぬ わたしです
2
【CM】レイソル市 すんで五十年 寒波にて ヒートテックを いもせに購う
3
雪雲を見上げる目線に陰影が、白骨してなお桜は銀色
1
青年ら審判の日にやることはピザ食って寝てピザ食って、ピザ
1
勘違いの芽はなるべく摘んでおく ピンクの切手貼るとか、色々
1
友達をなくした日にも瑞々しいレモン絞った牛タン美味い
3
ゴロツキの唾が大海原となり小島ができて国がうまれる
0
星座とか血液型に必然を感じるみたいに、出会いに名を
0
あの女と約束したの?記念日に私と行ったあのレストラン
1