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GPS付く標識鳥は我が町を発ち八時間休まず飛べり
17
まつすぐに突き進みゆくきみのあと残されし花の
標
(
しるべ
)
は消えぬ
13
あのひとと話すあなたの横顔が好きだからずっと三人でいい
4
若い母の苦労をこめた英和辞典 慈しむように表紙を捲る
11
くちずさむほめるてれるまたうたう うたえないけれどあなたがすき
5
古き物 歴史を超えて 今ここに 創り手により 新たな命
9
春よ春 メータのゼロとロクジュウの隙間に のほほんをおいていく春よ春
3
ゴハン
まつ
(
待つ
)
ねこと おめめがあったとき 「キリッ」と
むだ
(
無駄
)
に?りりしい・おかお😼
15
めくるめく魔術にたばかられまして馬の踊りて化けたのは鹿
5
念のため ヒートテックを 忍ばすも 着れば暑くて 脱げば寒くて
21
桜舞う 並木横目に 飛び込んだ 気になっていた 海鮮丼屋
12
月々の千五百円を絞り出し短歌結社に入るを決めり
12
一縷のなみだ縋りつくのは華奢な背中 それでも君は狂っていないから
5
日常にひとしずく垂らされた毒 極彩色の悪夢と踊れ
3
気緩みてゆると変幻も綻びて 猿頬合わせる青根温泉
6
父さんも同じ気持ちを持っている どこでもドアがあればいいのに
9
フルネームのバランスいいねと褒められて すべて認められた気になってる
16
お互いに 素顔も知らぬ 歌友へ 捧げし歌は 一部の素顔
17
日曜日多分今日は日曜日 仕事しながらちょっとため息
12
菜の花を踏まずに歩く健脚が春の土へと確かに触れる
11
喉痛い 首肩痛い 腰痛い これが通常 初老のめざめ
8
コンビニで 200円引き 発見した 排出率は
一
(
いち
)
パーセント
4
花びらとさくらクリームのクッキーを
食
(
は
)
みて花見といふことにせむ
22
おかあちゃん、まだおきにゃいの?と ちま猫ちゃん おかあちゃんは花見は半ば諦め(副作用しんどい)
13
桜樹の下眠る人々
天
(
あめ
)
と土と 生と死の境
5
”DO NOT DISTURB”のドアたたく春とすこししゃべって一緒にねむった
7
やわらかく やさしくしとしと降り注ぎ 木の芽育てる 春の日の雨
17
思春期の憂い払いて青春の門出に立ちぬ
十八歳
(
じゅうはち
)
の
皇子
(
みこ
)
12
花を見に来る人を見に来ている 彼の心の美しさよ
3
春の日に予報通りの天気雨 砂糖みたいに濡れて溶けたい
11
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