漢方薬 色とりどりの 空き袋 毎日飲んで 体質変える
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サービスを 受け取る側と 渡す方 両方出来るの 愉しく思う
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家計簿と にらめっこして 今月の 買うものリスト ひとつずつ消す
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ひみつ、って どこでそんなのおぼえたのめちゃくちゃかわいいけど ひみつ、って
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この傷も孤独も闇もぼくのものだからきみにはわけてあげない
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世の中の ビジネスモデル 上手いなあ いざ己では 思い付けない
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イエローが 大好きなんだ 何となく 明るい気持ちに させられませんか?
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片付けぬつまを尻目に片付けるSMAP「セロリ」脳内再生
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幸福は 自己改善を する人に 吸い寄せられる 神の御心
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時として 時間があれば 反省し 自己改革に 邁進すべし
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暗闇に目覚めてをれば紋白蝶生れてひらひら舞ふではないか   
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シャッターの張り紙みれば六十年続けしそば屋閉店とある
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雨の日だが4時になった傘さして犬と散歩に出よう桜も咲いている
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軒先の 小松の廊下 築(ちく)重ね 重ねて香る 梅も喜寿とは
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星に見惚れるきみに見惚れる僕を思い出す、天の川とセーラー服
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静かだし何やら今日はさみしいな家族が死んだ日の夜に似て
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やれぬはずやってることのルーチンはどこに隠してあったのだろう
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テロップが出ぬと今のは何だろと急にホラーになる謎の揺れ
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舗道には散らばる落ち葉雨のあと薄く光って新しい風
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見たことのない空の青さを、毎日見ていた13の朝を春と言おう
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やっぱりか。坐骨神経痛むのは天気予報に居る低気圧
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眼の中をふわり魚は翻り見えてて見ない光啄む
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左眼が見えなくなった父と会う「すまん、すまん」と父がはにかむ
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幸せなら①を そうでないなら結婚ボタンを押してください
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家桜 道路のために 倒れたり あの満開は 最後の華か
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古団地 窓枠取れて 廃墟なりぬ 春の夜中に 最期迎えん 
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万物が諸行無常であろうとも 心に咲いたはなは散らない
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義娘むすめとの女子会ランチ赤ワインその美味しさに満面の笑み
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夕暮れに想いを込めて踏む影の鬼は変わらずいつも私で
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逢えないと分かっていても探してる 地元の街並み歩いた夕暮れ
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