春になり 本を読もうと 思いつき 見に付かなくて すぐ置き忘れ
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3年後 マスクも結構 慣れたけど 無いなら無いで 気持ちが良いね
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「京都には 観光客しか 居なくなる」 ありえるから今 寺巡っとく
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泥臭く 生きていくのが 好きだけど 自分の中の センスは大事
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流行は 程よくチェック していても チャラいものには 程よくアンチ
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Twitterに流れるかわいい君の推し 少し睨んでリンクを送る
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氷点下カラカラ続きて雪景色ついに一度も見ぬままに春
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大好きと言えないままに夏が来て過剰な期待は空を爬行す
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冬過ぎて 春おとずれし 恋の花 散るも虚しく  桜は咲けず
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拭い去れ過去の境遇保護犬は尾をワイパーの如く振り来る
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履歴書に書けないことが多いんだ英検四級やそれ以下のこと
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水馬あめんぼ仄暗ほぐらい沼で数珠繋ぎ 水紋と水紋と水紋
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その手首、持病なのと問われたら「心のせい」と何事もなく
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飽きていた スタバに行って 迷い終え ひとまず友と 同じチーノで
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欠陥が いつか救いの 足縛り 飛び立てぬよう ならないように
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悔いがない 人生送る つもりだが そうは問屋が 下ろさないとか
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全力を 尽くしてみても まだ足らず 所詮欠陥 多き人間
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大らかに のんびり暮らし 幸せに 天に行けると 思っていたが
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一人では 生きて行けない ことを知り 類を求めて 彷徨うたびに
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組織とは 忠実求む 支配者の 色に染まれば 居心地が良し
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狭き門 一度入れば 反れぬよう 踏み外さない 注意必要
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へりくだり ここは反省 否を認め 自己改善に 励む一歩に
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真実の 自分を忘れ 調子乗り 偉そうなこと 言っていました。
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批判され 追い出されたる 経験を 繰り返すだけ 己を嘆く
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池の面にかいつぶり一つ泳ぎてい潜りては浮く遊びのごとく
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公園の椅子に腰かけ酒を飲む池の氷に鶺鴒はしり
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氷面の割れ目の水に上空を飛びいる鳩がときどき映る
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斜め下ファスナートップが見上げてるそこはまずいぞズボンのチャック
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静かだしヒマだったので猫の耳引っ張ってみた何も起きない
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「うのしょうまー」椅子に座ってくるくると一人でまわる寂しさってない
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